メリットとデメリット


私は未だ東京に居ます。昨日でちょうど1ヶ月、一度の訪日でこんなに長く滞在したのは〜一年間東京に戻っていた時を抜かせばこの10年来で初めての事です。

外出は病院と実家へ行き来する時と近所に昼食を食べに行く(或いはテイクアウトの食事を買いに行く)時くらいです。毎日の運動量が大変に少ないのと、日本の食事はコンビニのおにぎり一個でもとても美味しいので、とにかく良く食べてしまうというダブルパンチですっかり太ってしまいました。きちんと計ってはいませんが、恐らくこの1ヶ月で7kg位増えたと思います。訪日当時着ていたジーンズは今は穿けません。手足はあまり変わりませんが、胸部、背中とお腹、そして腰回りが明らかにドンッと重い感じがします。 人の看病をしながら太ってしまうのは遺憾な事なのですが、お見舞いに戴く物などはフルーツやお花とかでなく、何故かようかんや最中とかの和菓子が多く、、、、有り難くもあるけれど、、、困ったものです。
Out of shape・・・要するに体型が崩れてしまった訳ですが、私は過去約12年間で2回凄く太ってしまった事があり、その時の体型よりははるかにマシではあるものの、フィットネス界にいる者としてはかなりブ〜〜〜ッ(イング)な訳です。
ところが! 今日面白い事を発見しました。
一日30分だけKBを振っているのですが、今日突然スナッチで連続15分間のPRを出しました! 私はスナッチでは今まで8分間以上出来た事がありませんでした。 私は病棟内の中でも一番小さなゲスト用の部屋(4畳半ほど)をKBトレ用に使用していますが、窓がなく、前回そこでジャーク10分間行ったら酸欠状態になったので、今回はスナッチ10分以上を計画していたので部屋のドアを僅かに開けて通気出来るようにし、タイマーをかけて始めました。 注意をしたのは呼吸とフォームの一定性。どちらも乱れず崩れず淡々とメトロノームのように挙げ続けます。これは頭の中の、心配事とかといった邪念が消えて、まるでリラクゼーションセラピーのようでした。そして、何故メトロノームのように淡々とリフト出来たか、、、。 これは私が太ったせいではないかと思うのです!! 下半身に、今まで感じた事のなかった安定感があるのです。ベルを下から振り上げる時は腰回りにどっしり感がありそのどっしり感を出力に変えて腰を使って挙げ、ベルの重量の負荷が感じられるのは基本的にフィクセイション(オーバーヘッド)の時だけです。手の皮も剥けず、(前回のトレで血豆は出来ているが)〜初めて長時間スナッチが楽しく行えました。ダウンスイングから振り上げる時の”腰の入れ”がカチッと出来、実に良い感じでした。 この腰の安定はここまである程度太らなければ体験できなかっただろうと思います。 まったく、思わぬ発見となりました。。。。。。とは言え、このまま太った方が良いとも思えないので、やはりある時期来たらダイエット&シェイプアップを始めなくては。 今このチャンスにしっかり安定フォームを確立し、痩せてもそのフォームと技術でスナッチを行えるように出来たらと思います。

そういえば過日JWと話した時、彼はこの1年ほど集中的にGSトレーニングとその為のGPP(基礎トレーニング)を行ってきたけれど、そのお陰で体重は減り、持久力はついたけど、以前のような爆発的なパワーは出なくなったと言っていました。以前は70kgベルも比較的楽にオーバーヘッドに挙げられましたが前回オークランドワークショップでは70kgジャークは3レップスほどでダウン。 勿論重いベルを挙げ続けていなかったので体が慣れていなかったという事もあるでしょうが、やはり体重がガクンと減った事でパワーダウンした事も影響していると思います。

一日たった30分の貴重なトレーニング時間。これは今の私の生活には大変貴重な時間です。タイマーのお陰で60か90秒インターバルで無駄なくきっちり30分トレーニングしています。J-モビリティーやZ-ヘルスは病室でもやっています。 上の写真、小さなベル一個と液体チョークとリストバンドとデュアルタイマー(普段は時計にもなる優れもの)〜〜これだけが今の私のトレ道具の全てです。これだけあれば十分色々出来ます。あとはトレーニングにもイマジネーションを使えば良いのです。私は今ここに居る間に出来る限りバイアスロンの技術研究をしようと思っています。今までLCばかり集中的に行ってきたので。私にとってバイアスロンは頭では理解していても、物理的には未知の部分が多いです。 焦らず少しずつ解明してゆこうと思っています。

ナゾ