ウーマンズパワー

一般のケトルベル・トレーニングを行っている方々に「何故KBをやるの?」と聞くと多くの回答は「強くなりたい」とか「筋力や見せる筋肉をつけたい」といったものです。
ケトルベル・スポーツ・リフティングを行っている方々に同じ質問をしても「強くなりたいから」とか「筋力をつけたいから」と答える人は殆どいません。
KBスポーツリフターは「KBスポーツ・リフティングが大好きで、楽しいから止められない」人が殆どだからです。そして、強くなるより技術の向上を望みます。技術が上がればフォームは美しくなり、美しいフォームはレップ数の向上にもつながります。 以前はKBとダンベル、どちらが良いかなどと比較されましたが、ダンベルで美しいフォームや技術の向上を求める人は殆どいません。 おなじKBでも、一般の筋トレのツールとしてのKBと、スポーツとしてのKBは全く目的も用途も異なるものであり、双方のどちらが良いかとか、どちらが強いとかという比較は殆ど意味のないものです。 私達KBスポーツリフターも当然強くなりたいと願っています。しかし「強くなる為にKBトレーニングを行う」のではなく「KB(スポーツ)の為に強くなりたい」のです。
(Photo: Courtesy of Trainer Space.com)

強くなるのが一番の目的でKBスポーツ・リフティングをしている訳でなくても、スポーツリフティングを続けていると当然強くなってきます。
ロシアでは以前、女性は16kgスナッチ競技のみ行われていました。欧米では女性のジャークやLC種目がありますが、数年前迄女性は8kg、12kg、16kgベルで競技を行っていました。3年程前、あるサイトで「女性が24kgベルでのリフティングをするべきかするべきではないか」という話題で大きな議論が起こりました。 多くの上級リフター達は「女性の24kgベル・リフティングは危険過ぎる」と言っていました。
その議論からほんの2〜3年経った今、女性KBリフター達は大きな進化を遂げています。
ロシアでは20代前半の女の子たちが、ガンガン24kgスナッチを行っています。ロシアKB界のアイドル、セニアちゃんは今年大学を卒業したばかりの若さですが、24kgスナッチを10分間で178回も上げ世界記録を更新しました。写真は2枚ともセニアちゃんですが、こんなフェミニンな女の子が24kgのウエイトを178回も上げるなんて写真だけ見ればとても想像できません。普通の男性でもとてもかなわない記録です。


 

カナダのジェニファーちゃんは16kgベル1時間LCを自己記録では900回以上行い、ドルビーの1時間LCチャリティーイベントでは7百数十回上げて世界記録を作りました。 ロングサイクリストの彼女は今28kgベルでLCトレーニングを行っています。
そしてロンドン在住のウクライナ人カタリーナは、小柄なのになんと32kgベルでジャークを行ってます。
32kg ワンアーム・ジャークを行うカタリーナの映像。

さらに、28kgダブルベル(!)でジャークを行うカタリーナ。

2年前に、アーノルド・クラシックで私とジョンとジェイソンがIKFFスタッフとしてKB競技会の手伝いをした時カタリーナはわざわざヨーロッパから一人で参加し、私達OKC仲間とずっと行動を共にしていたので仲良くなりました。この時彼女は20kgベルのLCを行いましたが、その2年後には28kgx2=56kgものベルをジャークする迄になるとは! 彼女はいったいどこ迄強くなって行くのでしょう。 しかしながら、彼女も「強くなりたいからKBをする」のではなく「KBをもっと上げる為に強くなりたい」と思っているだろうという事です。

ついでにいくつか写真をアップ。
1枚目:"72歳のロシアのおばあさんは殆ど毎日公園でワークアウトを行ってる”とあります。
2枚目:こ、、ここまで強くならなくても・・・・(汗)
3枚目:ハハハ・・・

最後に広告
今月号のアイアンマンでは、7月のOKCJ資格コースのリポート第一弾が掲載されています。是非ご覧下さい。
そして、11月のKB競技会とOKCJ資格コース第2回目の応募受付が始まっています。 資格コースの早期お申し込み割引(早割り)締め切りは9月30日です!!! お早めにお申し込み下さい。
皆様是非OKCJイベントにご参加下さい。
イベント詳細は okcj.net をご覧下さい。