恐怖のダイエット(長いブログです)

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今日はダイエットのお話です。

ダイエットというと,日本では一般に”痩せる為の食事制限”というニュアンスがあります。しかし,英語で言うDiet(ダイエット)の本来の意味は、健康促進又は維持,復活させる為の食事療法又は食生活の事です。例えば,病的に痩せ過ぎの人が健康回復の為に体重を増やす食生活もダイエットとも言えます。ただ、現代社会では世界的にジャンクフードが蔓延し,雑食生活の中で太ってしまう人々が多い為,外国でもダイエットというと体重を増やすより減らすという意味に取る人が多いです。

私は今,”Whole30(ホール・サーティー)という名の特殊なダイエットを遂行中。これはクロスフィット業界で一躍脚光を浴びた”パレオダイエット”の変形版的です。パレオダイエットの事を書くと長いブログが更に長々となるので、日本の”チカラクロスフィット”さんのブログの解説をご覧下さい。 また、アスリートの為のパレオダイエットに関するブログ記事も見つけました。

パレオダイエットと私の行っているダイエットがどう違うかというと、食べて良いものといけないもののリスト内容が多少異なります。パレオでは穀物グルテンを使用しない”パレオブレッド”やキャノーラ油やコーヒー紅茶そしてビールなどもOKですがホール30ではこれらは全てNG.
反対にベーコンやサツマイモや脂肪分多めの肉(鳥モモ肉やTボーンステーキなど)などはホール30ではOKでもパレオではNGです。
具体的な食物リストの制限の是非については、両ダイエットともまだ色々な論議が交わされている状況ではあります。

私は元々ダイエットにはあまり興味なく,ただ母が料理の講師で、いつも美味しくて健康的な料理を作ってもらえたので私も食べる事と料理は大好きです。
昔時々モデルをしていた頃がありその時は撮影日数日前から絶食し前日は腸内洗浄に行くと数日で2~3kgも痩せられるという危険な事をしていました。NYでファッションショーが開催される1〜2日前には、私の行きつけの腸内洗浄のクリニックはモデルさん達で予約いっぱいになります。左の写真は当時のものです。ダイエットの経験と言えばこの無茶苦茶な一時痩せトリックの時くらいです。

この写真だと米国では痩せ過ぎの内に入ります。 この頃はまだケトルやボクシングなどのトレーニングを何も行っていませんでした。
次の写真は本邦初公開! 私が一番太っていた時のものです。これは痩せ過ぎ写真より後です。 この頃太り過ぎで躁鬱気味、ストレスがたまり,なんとかしなければとボクシングを始めました。

そしてボクシングを始めて一年後の写真が3枚目。脂肪が取れて筋肉がついて来た頃です。現在はウエイトを上げているので大腿部が太くなっています。

OKCJのイベントで訪日すると,日本の味に飢えている私はコンビニ弁当やトンカツやお好み焼きや焼き肉、,,何を食べても美味しくてとにかく仲間達と食べまくってしまい、イベント時にはいつもお腹がポッコリ膨らんだ状態で,背が低くて足が短くてしかもお腹の出た私は生徒さん達の、トレーニングして来た引き締まった姿を見て「イベントが今日ある事を分かっていながら我慢出来ずに食べまくる私はなんて意志が弱いのだろう」と情けなくなります。

今回ホール30を行う決心をしたのにはいくつかの理由があります。
1:このダイエットの基本はパレオと同じ,原始時代の様なベーシックな食生活で、今まで体内に入れていたあらゆる有害な、又は不必要なものを完全に除去する=デトックス目的。 体験仲間の言う効果=肌の調子が良くなった。快便。全体的なからだの調子が良くなった。
2:今の自分の体型を改善したい。=フィットネスの職業柄あるレベルまでフィットした体型でないと恥ずかしい。
3:仲間の言葉が本当かどうか自分で試してみたい。= 「体が引き締まり,トレーニングしていても以前より調子良く,パワーもでる。」
4:そしてこれが一番の決め手となった理由・・・・・私のトレ仲間の中で,ジュリエット,サラ,レベッカウィロー、エイダウォンが体験者だけど,なんと全員がホール30ダイエット後半から、はっきりと目に見えて体型(スタイル)がきりっと引き締まってカッコ良くなった事です。サラとレベッカは元から足がスラリと長くてスリムでカッコ良かったですが,エイダとジュリエットはちょうど良い具合に筋肉がついてまるでフィットネスモデルのようです。

実は私より先にその事実に気づいたのはJWでした。先週エイダが私達のジムのオープントレーニングに来た時JWは私に「エイダを見てみろ!なんかめちゃくちゃスタイル良くなってるぞ。何かやってるに違いない」と言い、本人にも「今日のエイダは今までで一番スタイル良く見えるよ」と伝えると、ホール30ダイエットの後半なのだと彼女は言いました。 これだけの生き証人(意味違うって?・笑)〜を見せられれば流石のJWと私もやってみるしか無いと思う訳です。

皆より一足遅れて私はJWと一緒にこのダイエットを始めました。 私は意思が強いとは言えないので誰かと一緒の方が続きます。
基本は肉や魚そして野菜と少しの果物だけの生活です。原始人の食べていなかった穀物類や砂糖類,アルコールや乳製品やパンやコーンは一切NG。化学調味料や添加物やなども当然厳禁です。そして私にとってきついのは豆類特に大豆がNGな為,醤油や味噌もNGな事。みりんも酒もXだから和食はきつい。特にコーンは日本のスナック菓子などでも”コーンスターチ”など、よく入っているし、大豆もかなりの食材や”〇〇料理のもと”などにも入ってたりします。
食べて良いものは肉全般、無糖のベーコン(普通のベーコンには砂糖が入ってます)、緑黄色野菜,カボチャやサツマイモ(普通の芋はNG),ナッツ類(1日に自分の拳の中に入るくらいの量まで。そしてピーナッツはNG)、卵、ココナッツ油やココナッツバターなどはOK. バターは普通のはXで、インドのバター、ギーなどはOK. そして基本は全てオーガニック。オーガニックでない家畜は低質の農薬つき穀物などを食べ,抗生物質を注射され、、、その肉を食べればホール30の意味がなくなります。卵も放し飼いにされた鶏の卵のみ。(パスチャードエッグといって、普通の卵の倍以上の値段です)などなど。 レストランの食事やコンビニや普通のスーパーで売ってるものは殆ど全てに化学調味料を使用したり化学的な処置がされてます。ケチャップやソースや顆粒のカツオだしやコンソメなどあらゆるものには砂糖が入っています。これらに自分の体が完全に慣れているのを一旦浄化する為には30日頑張ろうという訳です。

しかしこのダイエットには難点も少々あります。
1:オーガニック食品は、そうでないものより15〜30%近く値段が高い。
2:パンや米や麺類や穀物でなく(オーガニック)肉が主食なので、毎日凄い量の肉ばかり必要になる。
3:最初の1〜2週間、人によっては3週間くらい精神状態が不安定になる=突然砂糖を断つと禁断症状っぽい症状が出る=理由無くいらつき、怒りっぽくなる。体が甘いものを欲しがって我慢出来なくなる。
4:料理のレパートリーを考えるのが大変。

今ホール30を初めて9日目ですが,始めの1週間は私とJWは大げんかしまくり。ちょっとした事で互いにいらつき,夜は眠れず,起きている時は常に甘いものが欲しくておかしくなりそうでした。特に甘党という訳でもなかったのに。ジムでトレーニングしていてもジュリエットや他の仲間に「一体どうしちゃったのよ!?」と言われるほど私もJWも終始不機嫌。「ホール30始めたばかり」と言ったら「あ〜〜〜!!! 納得。暫く辛いよ〜!」と言われました。OKCJの”鉄球人”さんが「色々ある中毒でも一番きついのは砂糖中毒だそう。砂糖を断つのは脳みそにくるらしい」といわれて納得! 日常の食生活の中でどれほど砂糖を知らない間に摂取していたのでしょう。。。。。それにしてもきつい・・・泣
辛い精神状態の代わりに体重は3日目の朝には2kgも減っていました! 
とりあえずナチュラルフードのスーパーへ行って,オーガニック食品を買いまくります。特にココナッツ関係は良いそうなのでココナッツ類いっぱい。

写真1は、左から1:ココナッツ・マナ=ココナッツバターの一種。2:インドのバター、ギー。3:スモーク・チリ・ソルト。4:ロー・ココナッツ・オイル。5:ココナッツ・ビネガー(初体験!)。 6:ロー・ココナッツ・バター(ほんのり甘くてそのままでも美味!)そしてパスチャード・エッグ。一箱900円位する! 卵料理なら一度に大体7個ほど使う私には900円はきつ・・・・! 
ちなみに4と6の”ロー”はRaw=生という意味。酵素は約47度以上の熱を加えると死んでしまうので,例えば牛乳とか、それ以下の温度で熱処理をし,食物から酵素を摂取出来る様にする、また生やそれに近い状態で野菜なども食べれば繊維やビタミン等の栄養素も取り易い。ので、ロー・フード生活は健康志向派お勧め。
写真2も食材関係。
日本では馴染みのない物もあるかもしれません。ヘーゼルナッツやアーモンドのバターなどはカロリーも高いので少量ずつ使用します。私はプルーンやデーツは甘過ぎるので本来好きではないのですが,体がどうにも糖分を欲しがり,ホール30,OKのケーキを作る事にし,そこで砂糖代わりにデーツ(ナツメヤシ)を使用しました。次の写真はそのケーキ。土台はヘーゼルナッツとアーモンドの粉を小麦粉代わりにしてココナッツ油少々混ぜてパイトレーに敷いてオーブンで14分。その間、茹でたサツマイモと刻んだデーツ,バナナとココナッツミルクとシナモンとナツメグと卵2個とカカオパウダーをミキサーに掛け,全部がどろりと混ざった物をパイ生地の上にかけてオーブンに入れて45分。最後にドライココナッツの刻んだ物を上に散らして出来上がりです。お味はかなりいい感じ。ただし、このダイエットは糖分を体になるべく入れない様にする為毎日少量ずつのみ戴きます


葉っぱの写真は栄養価満点のケール、これをカリカリのチップスにしたもの。茎の部分は固いので切り落とし葉っぱ全体に少量のオリーブ油をつけて塩を少量振ってオーブンで10分で出来上がり。
しゃぶしゃぶは強敵でした。 先週UFCのビッグファイトをうちで見ようと言う事になりJWがその時しゃぶしゃぶをリクエストしたのです。肉屋で肉を薄切りにしてもらい、家にあった鰹節でだし汁をつくり、、、、タレ! 味噌も醤油もダメなので,すき焼きの様に生卵と良質の塩にすりごまバージョンや刻みショウガなどで食べましたが以外と美味しかったです。特にレモンとスモーク・チリ・ソルトのコンビネーションは美味しかった!
他には中国薬草で12時間コトコト調理した、餅米なしの参鶏湯もどき。オーガニックチキン一羽丸ごと使用。写真のスロークッカーで夜通しとろ火状態で煮ると,翌朝には関節部分までトロトロに柔らかくなりプロテインいっぱいの栄養スープの出来上がり。


キノコや野菜入りのハンバーグをココナッツカレースープと食べたり。 あとは殆ど肉料理は塊でローストするか炒めるかなどして野菜とともに食べます。
今日はジュリエットの誕生日でしたが,私は明日彼女とトレーニングなので,バースデーケーキ代わりに、上の写真のバターナッツスクワッシュとサツマイモとアボカドを使って焼いたケーキをジムに持って行きます。彼女は今再びホール30ダイエット中なので。何度もよく出来るな〜〜〜。

ナゾ

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