KBリフティングに必要なもの

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多くのスポーツでは,そのスポーツ独自の準備や小物類が必要です。
今日はKBスポーツ・リフティングに必要な、又はあると便利な物を紹介します。

1:ケトルベル〜当然ですね。 持っていない方は、男性ならまず16kgを始めに入手される事をお勧めします。行きつけのジムや友人の家にベルがあるという人はラッキーですね。ただ、ベルは持っているけれどスポーツベルは無いという方は練習が全く出来ない、、、、という訳ではありません。とりあえずは、どんなベルでも言い訳せず今ある物でどんどん練習しましょう。(ただし、ローレッと加工のハンドルのベルはNG) 

実は本当に必要な物というと、これだけです。KBリフティングは極端に言えば、健康な体さえあれば服や靴が無くても裸でもリフトは出来るし,あとはベルを振り上げても人や物や壁や天井に当たらない場所さえあればどこででも出来るのです。これがKBリフティングの良い所です。だから、こちらではオフィス(職場)の自分のデスクの下にベルを置いていて、昼休みなどに会社の外でベルを振る人なども居ます。

最初はケトルベルさえあれば、あとは練習場所や時間があれば言い訳無用、いつでもどこでもKBが振れました。が、イベントや競技会を重ねて行くと色々とあると便利な物が増えてきました。それは以下の物です.

2:チョーク(マグネシウム〜私の仲間達は粉チョークとブロックチョーク両方を使います。ベルのハンドル全体,手の平全体、指の間,肘回り,そしてラックポジションで腹部の肘が当たる部分(Tシャツ生地)などにもつけます。リストバンドをしない人などは手首や前腕などにもつけます。これはロシアの世界チャンピオン始め全てのリフターの好みで、つけるかつけないか,手だけにつけるか,沢山つけるか少しだけつけるか,皆それぞれ違います。私は、ベルによっては粉やブロックチョークをつけますが,競技会も含め殆どの場合,リキッドチョークを使用しています。この場合、松ヤニがいっぱい入った様なベッタリしたリキッドチョークはNG. さらっとしたタイプがお勧めです. チョークは、何十レップスも行ってかく手の汗を吸い取ってハンドルを滑りにくくしたりします.スナッチ世界チャンピオンのアナセンコの「チョークの付け方ビデオ」があるのですが,10分以上と長いのでこちらの彼のダイジェスト版ビデオをご覧下さい.「チョークの付け方ビデオ」の一部が見れます.ハンドルのちょーキングは、一旦ハンドルをスプレー水で湿らせてからつけますが、このハウツービデオの中でアナセンコは「ポイントはハンドルを濡らし過ぎないこと」と言っています.

3:スプレー水ボトル〜これは上の解説にもある通り,ベルのハンドルを湿らせるのに使ったり,ラックポジションで腹部の肘が当たる部分が滑りにくくする為にTシャツにシュッシュと水を吹きかけるのに使用します.

4:ウエイトリフティングベルト〜これはジャークやLCで腰を保護する為に着用します.又,ラックポジションで肘をお腹に食い込ませますが,その時にベルトをしているとTシャツがベルトである程度固定され,肘がずれにくいという利点もあります.ジャークはバリスティックな動きなのでベルトはストロングマンが使用する様な固くて厚手の物ではなく,ある程度しなりのある柔らかめのベルトがお勧めです.

5:ウエイトリフティングシューズ〜リフティングシューズはラックポジションやジャークのバンプアップの後の着地時で足を安定させ,足首を保護する役目もあります.KBスポーツリフティングをして行くと、リフティングシューズがどれほど安定したリフティングに役に立つか実感出来ます.

6:リストラップ/リストバンド〜クリーンやオーバーヘッドにベルを上げる際にベルが当たる手首を保護します.一般にリストバンド無しの方がハードコアでクールだという見方もあり、ジョンもジェイソンも私のブログで紹介したスナッチ女王のセニアちゃんもラチンスキーやメルクリンもりストラップ無しですが,アナセンコやかつてのGS王者セルゲイ・ミシンもリストラップして競技してたようです。リストラップ/バンド無しでGSリフティングを続けて行くと、手首のベルが当たる部分がモッコリ盛り上がる”ケトルコブ”が出来てきます.そこまでやりこめばあなたはもう立派なGSリフターとなっているでしょう.又変な話ですが,リフティングを長い事続けていると手首にベルが当たる部分の皮膚は濃くなりそして何故かそこだけ毛深くなります.なので私はそれを防ぐ意味もあってリストバンドをしています.次の写真はルドネフの生徒さん.ジェイソンとジョンがシベリアで一緒にトレーニングした時の写真です.チョークをつけている手の手首の部分が一部盛り上がっています.これがケトルコブ。そしてベルが当たる部分の手首はこのように痛んでいます.この生徒さんは今世界チャンピオンですが,何万回もリフティングを繰り返した腕なのでしょう.凄いです.


7:カウンター〜私達は”クリック”と呼んでいますが,レップ数を数える為の物です.

例えば10〜20回なら自分で数えながら出来ても50〜100回以上リフトして行くと数え間違いが出て来たりします.また、正確に数える事に集中すれば無心にリフティング出来ません.そこで理想的には高レップ数のリフトの場合,誰かにこのクリックをもってレップ数を「1〜2〜3〜」と数えてもらいましょう.私達は競技会にも必ずいくつかのクリックを持参します.

8:タイマー〜KBリフティングの練習はタイムセットが必ずあります.タイマーや時計でセット時間や休息時間を計りながらトレーニングします.なるべくリフターがよく見える大きさの物が良いでしょう.ジムボスなどでも良いですが,リフティング中にチラっと見るには小さ過ぎます.iphoneipod,ipad などのユーザーの方には“Kettlebell Swing Timer(無料)”か“Kettlebell Timer Pro(100円程度)”のappsがお勧めです.黒地に蛍光色でリフティングやインターバル時間経過を画面いっぱいに表示してくれジムボスよりはとても見やすいです.次の写真がKettlebell Timer Proの画面です.

上記の2以降はあっても無くても良いし,個人の好みで使用するかしないか決めます.又,スナッチのグリップとストレングスのドリルなどで軍手なども使用します.

今日はトレーニング仲間のレベッカちゃんがハードなスナッチタイムセットで手がご覧の様になりました。リフティング練習を続けていればいつか必ず手の皮が一度や数度剥けます.米国GSトップリーダーのフェドレンコでさえ,数ヶ月前の動画で「久々に手の皮が剥けた」と言っていました.GSトレーニングでは手の皮剥けを気にしていたら上達しません.皮がむけるのはしょうがないですが,せめてその後のケアは行って下さい.