KBトレーニング

今日の私のケトルクラスでは20歳から60代半ばまでの生徒さん達が一緒に8分間のスナッチセットを行いました。

中には今日初めてケトルをやりに来たという方も。彼女はもともと運動神経の良い人で、クラスの最後にはみんなと8分間スナッチできてしまった! 女性のもう一人の人は現役バリバリのプロのフィットネス・インストラクターさん。まだKBのスポーツリフティングは始めて数回目だけれどさすがに飲み込みが早いです。
ケトルベルを最初に始めるとき、何から行えば良いかという質問をよくいただきますが、初めてKBを行うときのオススメとして私はまずKBのデッドリフト(両手で1個のベルを持ってデッドリフトします)→ツーハンドスイング(両手で1個のベルを持ってスイング)。通常このツーハンドスイングの時点でその人のフィットネス・レベルが大体わかります。→ワンハンドスイング。これがビギナーの基本3種目で、私はまずここから指導を開始しています。

さて、海外ではほとんど聞かれない質問で、なぜだか日本の方からはよく聞かれる質問があります。「ケトルをやりたいが手にマメができたり手の皮がむけるので、なんとかマメや手の皮剥け無しに行う方法はないか?」というものです。答えは残念ながら「そんな方法はありません」です。 KBスポーツで上達を望むなら練習を沢山しなくてはなりません。沢山続ければいつか必ずどこかで手の皮剥けやマメを経験します。以前も言ったことがあると思いますが、手の皮剥けやマメを作らずにKBトレーニングしたいというのは”筋肉痛にならずに筋トレをしたい”というのと同じようなものだと理解してください。ケトルリフティングを真剣に続けて行けばマメや皮剥けはそんなに大したことではないと思うようになってきます。実際数日もすれば必ず元に戻るはずだからです。
次の写真はクリス・ドエンレンです。


彼の左右両方の脇腹そして肘はご覧の通り皮が擦りむけて血も少々滲んでいます。 これはジャークのラックポジションを何十回も何百回も行った結果です。一般の皆様にこんなになるまで練習しなければならないと言っているわけではありませんのでご安心を!  クリスはアメリカチャンピオンで、世界チャンピオンも目指して練習しているので、普通の人の何倍も厳しいトレーニングを行っています。チャンピオンの勝利の陰にはこのような文字通り”血の滲むような努力”があるのです。 それでも彼は「別にこの程度なんでもないよ」と全然普通にしてるとこがすごいです。

このクリス、11月のジャパンチャンピオンシップに参加予定で、ジャパン大会の後の資格コースでも指導をする予定です。11月の東京でクリスに会いにいらしてください。

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