クエスト

明日からJWとドルビーはいよいよシベリアを目指し出航します。
JWはここ数日少々風邪をひき体調を崩しましたが、IKSFAのアレックスの意見ではオーバートレーニングによる体内の免疫システムの低下が問題ではという事でした。最近JWは健康促進や栄養学の専門家を個人アドバイザーにつけ、私達(私&ドルビー)もその非常に有益な知識や情報の恩恵を受けていますが、彼はこのアドバイザーの助けがなければダイエットに成功はしていなかったかも知れず、風邪も出発前日の今日にはかなり良くなりました。
今日 J&Jは最後のトレーニングを済ませ、ヘルシーな食事をし、たっぷり睡眠をとって明日早朝より出発します。
以下は本日のJWのブログから抜粋意訳したものです。

LA⇒NY⇒モスクワ⇒ウラジオストックウラジオストックで俺達はあるロシア人に迎えられる筈だ。ルドネフの生徒の1人だ。きっと彼の手を見たら傷だらけのリフターの手をしているに違いない。彼はシベリア人のウエイトリフターなのだ。要するに俺達は想像し得る限りのオッソロシそうなストレンジャーを探して送迎をお願いする訳だ。。。。 クールじゃないか。
彼は俺達が部屋を借りるホテル(名前すら知らないよ)〜まで連れて行ってくれる。そこで俺達はまあ多分、超ロングフライトの後のディナーに行くんだろうな。翌朝は彼が〜俺達は切符も何も予約してないけど〜TRANSシベリア鉄道の駅まで再び送ってくれる筈だ。 俺達はまず切符を買って電車に乗る。 30時間! 俺達は見知らぬ町の駅を幾つか通過してブラゴヴェシチェンスクに着く事になる〜ルドネフの住む街だ! そこではホテルの予約がされてるらしいけど。。。。

俺達はコーチルドネフと計25時間=5日間のインストラクションを受ける契約を交わした。と言っても俺達は(KB)リフティングは断片的にしか行わない。その週末には競技会でのリフティングが控えているからだ。 俺達が持参するものは、ノートブック、(競技を前後して5段階に分けたトレーニングサイクルの)第一サイクルからのトレーニング記録本、山ほどの質問事項そして熱い、熱い気持ち。(注・この場合、ハングリー精神というよりもう少しピュアな情熱と言うニュアンスである)。。。それ以外の時間をどう過ごすのか、俺には見当もつかないよ。凍てついた河に飛び込むとか、バーニャ(ロシア風蒸し風呂=サウナ)とか森の中で野生動物とBBQ(バーベキュー)するとか、、、なーんて意見が出てるけど。 そして〜〜何の事か分からないけど ”ウォッカ”なんて言葉も耳にするなぁ。。。。。

大会本番は2月27日にブラゴヴェシチェンスク(Blagoveshchensk)で行われる。 俺達は3月2日にウラジオストック(Vladivostok)から帰国の途に着く。B地点からV地点までどうやって行くって? さぁ・・・・・・。 元々の計画では電車で行く予定だったんだけど、どうもその日の電車の運行はないらしいんだ。俺達は競技会をミスっちゃうか、帰路のフライトをミスっちゃうか、、、。(それじゃどっちも困るんで)俺は空路をチェックしてみた。そしたら俺達の帰路(復路)の12時間前にウラジオストックに着く便がある! 俺達はウラジオストック空港のターミナルで一晩過ごす訳だ。(BからVまで)僅か90分間の飛行時間らしいけど、この水溜りをピョンと飛び越す程度のちょっとしたワンクッションが、、、、4時間のフライトが2度、、乗り継ぎに3時間そして12時間の待ち時間という大迂回を強いられる事になるらしい。 上等だよ。問題無いね。 2月のシベリアの空港でキャンプして夜を明かすって? イエス!サンキュー! 俺はメいっぱい楽しんでみせるよ。 俺達はすかした旅なんて望んでない。俺達は”ケトルバム”なんだ。(※下記注釈参照) 貨物列車にだって飛び込めるよ!
〜〜中略〜〜
(この無計画さに関して)ホントは心配しなきゃいけないのかもしれないけど俺達は全然心配していない。このやり方が気に入ってるんだ。 だから君達も心配は無用だよ。正直言ってこの旅が一体どんな事になるのか(どんな結末になるのか)全く分からない。やたらと"移動" の時間が多いし、又何があってもおかしくないよ。 中略〜〜俺達はこの旅で何かを学んでくる。 俺は"何か"を求めている。それが実際一体何なのか分からない"何か"を。それを今知りたいとも思わない。知る必要もない。(一つ明確に知っている事は)「もし俺達がそれを既に知っていたとしたらそれは、俺達が知りたい"何か"ではないという事」だ。
俺達の”QUEST” (クエスト=探求)


注釈:”ケトルバム”について。〜〜 私達のよきKB仲間で、ロングサイクル・MS(マスターオブスポーツ)のスコット・ヘルスリー。彼の知的で洗練されたユーモアやジョークたっぷりのケトルベルブログはGS業界でもトップリーダー達のファンを多く持つ異色ブログである。その彼がJ&Jのシベリア冒険の記事を初めて公にブログで公表してくれた。(私の事も書いてあります)。その記事の中でスコットは、生活のほぼ全てをマス釣りの為に掛ける"マス釣りマニア"通称トラウトバム(Trout Bum)の例を引用しJ&Jの事を愛情こめて”ケトルバム”と称した


本当は上のブログを完全翻訳したかったです。
実は私は今日本に居ます。病気の家族に付き添い1日24時間病室で暮らしています。 食事も入浴も病院内で済ませます。昼間昼寝して夜はうたた寝程度で夜は殆ど起きています。この生活も1週間近くなり元々時差ボケもありさほどきついとは思いません。 ただしこの生活があと何週間、或いは1ヶ月以上続くのか分からず従って暫くブログ更新は暫く時間があく可能性があります。
当然ながらここにケトルはなく、私は自重トレ、ジョイントモビリティーとストレッチ程度しかできません。 J&Jは毎日連絡をくれ、彼等やハイディのメンタルサポートには感謝するばかりです。
J&Jはシベリアから随時連絡や旅の経過報告をくれる事になっていますが、彼等の記録をブログ更新で発表できなければいずれアイアンマン誌で綴りたいと思います。 ブログ更新は遅れても閉鎖する事はありませんのでどうかご理解下さい。