ノー・エクスキューズ

ノルウェー人のCHRISTIAN EINARSEN(クリスチャン)33歳。昨年11月のアイルランドの世界大会で、バイアスロン24kgクラスでジャーク143レップス、スナッチ173レップスを上げて優勝しました。
その彼の右手には指がありません。

Photo credit : Anton Krieger. Article Source : Kettlebell Fit Britt Blog (←Click)

上の写真と次の文章は、アメリカチャンピオン、ブリッタニーのブログのクリスチャンのインタビュー記事から抜粋しました。
彼は2009年、冷却装置の直径2メートルのスチース製の羽の事故で右手の指を、親指の一部を残して全て失いました。それまでヘビースモーカーだったし殆どスポーツやフィットネスに関わっていなかった彼は、これではまずいと2011年からジムに通い出しそこで”変な丸い形のトレーニングの道具”に出会いました。その後IKFFのコースに参加し、またKBスポーツコーチを見つけKBスポーツの世界に入って行きました。 2014年ドイツで開催された世界大会では5位、昨年ブルガリアで行われたヨーロッパチャンピオンシップでは2位そして11月の世界大会で1位に。 この世界大会では、彼と同じ日に森アツ君や橋本さんが競技されたので、私たち日本チームの仲間は皆んな競技会場に居たはずですが、この時は彼の存在を知らず応援できず残念でした。
ブリッタニーのインタビューから一部抜粋します。
「右手は指がないから当然”握力”もなく、ベルを頭上に上げるのはすごくきつい。ベルを特別な持ち方をしなければならない為上腕二頭筋は滅茶苦茶疲れ、ベルを持つ手の皮膚はハンドルで擦られ続けすごく痛いんだ。だからスナッチだと通常右は3〜4分で左手に交代する。」
「何度も止めたいと思ったことがある。でも一つのゴールに届くとモチベーションは上がり、僕のコーチは「とにかく練習あるのみ」という。周りの人が僕には無理でしょ、と思うことをやってしまうのは楽しいよ」「KBが僕に有益だったのは、シェイプアップできたとかは抜かして、事故にあった方の体もしっかり鍛えられたことだ。多くの人は右手を怪我すれば体の右半身を使わなくなったりする。そうすると肩や首や背中、右側だけ弱くなってしまう。僕はジャークとスナッチで両サイド行うことで体の両側を鍛えられるんだ」「最後に僕の言える一番のアドバイスは、とにかく良いコーチにめぐり合うこと。まともな資格もなしに指導してる人は結構多いんだ。 自分のニーズにあったコーチを探すこと。他の生徒には有効なトレーニングが自分にも有効とは限らないんだ。」

彼のインタビュー? ノルウェー語のインタビュー・ブログも見つけました。右手は少しばかり残っている親指の根元にベルのハンドルを引っ掛けてベルをホールドし、あとは親指を使って普通の人と同じように手を回転させてベルをコントロールするのだそうです。 私は彼のコーチには2回ほど会ったことがありますが、すごくクールな人です。

ノー・エクスキューズ=言い訳はできない。 彼はハンディキャップを乗り越える為に普通の人の何倍も苦労と努力をしてきた事でしょう。クリスチャンとコーチにおめでとうございます!!

Brittany, thanks for letting me sharing your blog ! See you at Cali Open !!!!
Kettlebell Fit Britt Blog : http://kbfitbritt.com/overcoming-amputation-to-become-a-world-champion-in-kettlebell-sport-christian-einarsen/
Norwegian Interview Blog :http://n247.no/?nyhet=2944&tittel=-_NAV_var_ikke_noe_alternativ