ボロボロトレーニング動画

この動画は、昨日のトレーニングの最後のセットのラスト1分ほどのシーンです。

レーニング・パートナーのジェン(ジェニファー)はスイングスナッチ、私はLC&エキストラ・クリーンです。ジェンは14Kg, 私は16kgのベルで2人とも12分間ノンストップでリフトしました。 私は2日前にヘビー・トレーニングを行い、身体はまだ全身がガチガチにこってる状態、手にも足にも力が上手く入りません。この動画ではもうジェンも私も殆ど限界で、JWの掛け声と、隣同士で励まし合って頑張れなかったら私もジェンも10分経たずにギブアップしていたでしょう。 2人とも10分目でもう限界を迎えていて、この動画の時はもうフォームや技術はボロボロです。握力は弱まり前腕はパンパンで熱を持って焼ける様に熱く、手で額を拭っているのは汗が目に入ってきて滲みる為。 KBスポーツリフティングは10分間で限界を出し切るスポーツですが、その為の耐久力強化の為の練習では10分以上リフトしたりします。途中で手の持ち替え一回のみで片手6分ずつ上げるのは辛いです。ジェンは24kgベルもジャーク出来る上級リフターで、彼女のジャークの技術はJunoでもトップクラスです。私の腰のベルトからぶら下がっているのは心拍計です。セットの最後では呼吸が乱れ呼吸リズムが狂った為に心拍数は175くらいまで上がりました。

ちなみにこの動画のリフティングでは競技で通用しません。私の方はまず、ロックアウトはまだ良いとしてもロックアウト直後のフィクセイションがなっていません。両足の間でベルをぶら下げたまま(ハング・ポジション)というのも警告を取られます。ハング・ポジションを3回行えば失格です。競技会によっては、ベルを持っていない手で身体の一部に触るのは違反です。(又、どの競技会でも、空いている方の手でベルを一瞬でも触ってしまったらそこで競技停止です)
動画では私は疲れきっていて、ラックからダウンスイングする時にベルを前方へ放り出す様にしていたり、反対にベルの負荷に負けてベルに下方へ引っ張られるように上半身がベルと共に前方へ倒れています。これも本来ならラックからベルを落とす時は上半身を若干後方に反る様にし、ベルが腰の位置まで下がってきて初めて上半身を倒さねばなりません。又、足も踏ん張る力が抜けてふらふらです。そして「あー」とか「うー」とか呻くのはみっともないです。疲れても声はなるべく出さずに黙々と上げるべきです。 最後は私もジェンもボロボロで、ベルを下方にぶら下げた状態からスイング無しでデッドクリーンやデッド・スナッチをしています。これは世界大会とかでも限界近くなったリフターが、それでも最後まで上げようとする時などにデッド・スナッチとかになりますが、これは違反ではありません。しかしデッドスナッチとかデッド・クリーンはスイングで振り子状に動くベルの遠心力を使えない分、上に上げる際余計に出力エネルギーを必要とします。

と、まあいろいろ文章にはできますが、実際のシーンでは最後はもう凄いことになってるわけです・笑 
ちなみにJWはこのトレのあと、フィットネスクラブで私にマッサージ・セッションを申し込んでくれました。彼のおごりで受けたマッサージはまさに天国。セラピストのお姉さんから「ここまで筋肉硬直してたら痛くて眠れなかったでしょう!」と言われました。そして、そのあとサウナに行ったらなんと黒人女性2名がそこで大げんかを始めました! 私はちょうどこの2人の真ん中に寝転んでいて、5人も入ればいっぱいになるこの小さな空間で、何もしなくても超熱いドライサウナの中で喧嘩してヒートアップしてなんなんでしょう・怒! 時間の都合でサウナはマッサージのあとになっちゃった訳だけど、この喧嘩のお陰で、マッサージで受けた天国気分が台無しになってしまいました。全く、色んな人が居るもんです・・・。

次回はもっとちゃんとしたリフティング動画をアップ出来るよう頑張ります。