2012年開始

2012年が始まると同時に、ここでも公言した通り私のトレーニング生活も始まりました。一般トレーニーとしてではなくKB競技者生活を本格的に始めたという事です。

昨年はロシアで一度競技に出ただけですが、場所が場所だけに多大なインスピレーションを受けました。今年は5月と11月の大きな大会が本命で、その間、練習試合的に幾つかの大会に出場予定です。6月30日には、東京の競技会にも参加したムク君が開催する香港での競技会にも出場予定です。
殆どの大会は仲間と共にOKCチームとして参加。香港の大会にはOKCだけでなく、日本のOKCJの仲間の参加を呼び掛けたいと考えています。昨年12月の東京競技会に参加された方々の技術と熱意なら十分私達と、OKC/OKCJチームとして一緒に戦えると確信しています。
更に11月下旬頃には東京競技会の第二弾を予定しています。今年の東京競技会の会場ですが、実は今、私の頭の中にはちょっとしたアイデアが浮かんでいます。もし実現すれば日本におけるKBスポーツの知名度を大きく高める事が出来るでしょう。まだスポンサーさんとの交渉すら始まっていませんが、 トライをしなければ可能性は始めからゼロで、トライをすれば可能性は50%です。ならやるしかありません(笑) 独創的なアイデア&ポジティブ精神&行動力=成功と成長の鍵・・・と信じて!

私と共に、チームOKCのメンバーもそれぞれ頑張っています。
レーニングはいつも数人の仲間達と行います。週に4日、1回のトレーニング時間は約3時間です。
ジュリエットは今迄バイアスロン競技者でしたか、昨年スナッチ競技でCMS(マスターオブスポーツ候補)というタイトルを獲得し、一旦バイアスロンをお休みして、今週末LAの大会でLC=ロングサイクル競技でMS(マスターオブスポーツ=ワールドクラスにゆく前の、トップのタイトル)~を狙っています。サラも今週からスナッチレーニングを再会しました。 JWの秘蔵っ子マイクセレミ君は昨年彗星の如く現れKB大会初出場にしていきなりLCでCMSタイトル獲得しダントツ優勝しました。 彼はその後少々体を痛め、それを機に体の内面外面全てを全面改装中です。彼は栄養学の事を徹底的に勉強しています。人間の体の中に居るバクテリアや虫などの身体影響の事や、食物等外から体内に摂取される物が体のエネルギーを左右しトレーニングやリカバリーに大きく影響する仕組み等を研究しています。彼はイタリア人なのにほんの僅かなステージ5期間以外のトレーニング期間中は年通ピザもパスタも食べません。昨年12月のデトロイト大会では持参したクーラーバッグにはバナナやさつまいもやプロテインパウダーなどの他になんと上質肉の脂の塊(写真⇒)などがありました。脂身はそのままかじって食べるそうです。私達は彼にはかないませんがなるべく彼のアドバイスに従じたオーガニックな食生活を送っています。ちなみに食生活も生活形態もシビアなまでにクリーンなマイクの体は写真のように芸術的です。そしてKBリフティングのフォームも大変美しいです。

レーニングはまず、それぞれが必要なウォームアップを必要なだけ行ないます。JWは20分くらい、私は30分くらいドルビーは2時間位ウォームアップしてます! 週始めにコーチ達から一週間分のプログラムが送られそれに沿ってトレーニングを行ないます。ロシアチャンピオンたちなど、素晴らしいコーチ達は世界中のリフター達から雇われています。ひと月何万円もの月謝を払ってもオンライントレーニングを受ける価値があるからです。ちなみにトップコーチレベルを雇うと月謝は平均2万6千円位です。米国ではパーソナルトレーナーにひと月8〜10万円以上払う人も少なくないので、オンラインで2万6千円は決して高額過ぎないのかもしれません。
さて、ウォームアップの後はまずその日のメインセット(タイムセット)から行い、一人がリフトし(必ずビデオ撮りする)あいている人がレップ数をカウントし、コーチのJWが途中や後でアドバイスをします。(写真は時々一緒にトレーニングを行なうレベッカのセット中のもの。)その後ビデオを観て自分が無意識に行なっている癖などを確認したりフォームをチェックしたりします。写真ではジュリエットがJWのレップをカウントしながら這いつくばって彼のフォームをチェックしてます。ラックホールドなどと言ったアシスタントドリルは仲間と一緒に行なったりします。ちなみにラックホールドとは、自分がいつもリフトするのより一段階重いベルでラックポジションし、そのまま〜男性のダブルベルなら3分間、女性のシングルベルなら片手3分ずつ計6分間胸の上でホールドし続けます。これはストレングスのトレーニングであると共に次の重量移行への過程のトレとなります。また、鏡を見ながら自分のラックポジションのフォームの確認なども行ないます。そして私はこれが一番嫌いなトレーニングで、最初数回はこのトレーニングの度に腹部が苦しくなり吐いていました。 私は今14kgベルで6分間ラックホールドを毎回行なっていて、やっと最近吐かなくなってきたものの、今でも途中で気持ち悪くなってベルを1~2回置いてしまいます。この場合、ベルを床に置いたら周りに居るコーチや仲間からすかさず「早くベルを拾って続けろ」と言われます。タイムセットでも何でも、セットの途中で苦しくなりベルを置いてしまっても、直ぐに拾い上げてそのままセットを終わらせるまで、リフティングは永遠に続きます。諦めは許されないのです。

大体1回のトレプログラムの中には1つか2つ自分の限界レベルのセットが必ず入っています。この限界とは重量の限界であったりペース(スピード)やレップ数の限界であったりします。このセットの直後は皆床に倒れこみ暫く動く事が出来ません。私とJWはセット直後に呼吸困難になったことがあります。これはセット中の呼吸法やペースや技術や体調等に問題があるという事です。 そして限界レベルのセットを必死でクリアした次の回(大体2日後)のトレプログラムでは、前回より数レップス多い、或いは30秒長いセットが書かれていたりします。しかし皆で同じ苦しみをシェアするので自分だけきつい苦しい疲れたと弱音を吐く訳には行かず、これが一人で行なうトレーニングよりメリットがあります。リフティングの苦しさが分かるので励ましの掛け声やセットをやり終えた後の褒美の言葉は本物です。又、仲間がフォームや技術をチェックしながらカウントしビデオまで撮るのでちょんぼはできません。
こうしてみんなで同じ目標に向かって進んでいます。 

JWのオンライントレーニングに興味のある方はnazo@okcj.netまでご連絡下さい。

さて、アイアンマン誌2月号が現在発売されていますが、編集者が取材してくれたOKCJジャパンツアーの記事とSportec2011での私のKBセミナーのミニリポートがどちらもカラーページで掲載されていますので宜しければチェックしてみて下さいませ。写真はOKCJのふくちゃんが撮って送ってくれました。

Nazo