東京滞在続く・・・

この数週間は色々あり過ぎてどこから手をつけて良いか分からない。、、、、が、ブログに書かなかったのは、ブログに書くにはいささかネガティブな話題ばかりであったからである。

困ったことに私はまだ日本にいる。普通であれば日本滞在はいつも楽しいものなのだが、今回は病院から一歩も出ない生活ゆえ、精神衛生上非常に不健康極まりない毎日。やりたい事もやらねばならない事も、ここでも米国でも沢山あるのに出来ないフラストレーションがつのる。 ううう。。。

医者から”域値”=いきち(或いは閾値とも書く)という言葉を教わった。医療の世界で言う所の閾値とは、元気になって行く指標のようなものだそう。 今回の災害以来どのTV局でも被災地の混沌たる様子を随時流し続け、それによりこの”緩和ケアー”という病棟では、患者さんの病態が悪化するケースが明らかに増えたのだそうである。これはネガティブなものを見続けた結果、閾値が下がってしまったと言う事らしい。 
そ〜〜〜んなこと言ったら私の閾値は相当下がっていて良い筈。在日外国人の友人知人はほぼ全員国外脱出、東北に多い親戚の一部は仙台や山形で、自分の会社や工場や家を失ったとか、、、、これ以上あまり書きたくない内容が多い。

しかし、その一方で閾値を上げてくれる話や出来事もあった。震災後一旦国外に出たが、すぐに仙台に戻ってきた知り合いのカナダ人デビッドは、カナダの政府を通して提供された数千枚の毛布を自分の事務所に置き、カナダ大使をを経由して各地の避難所に配っている。
又、彼は個人で一万個のプロテインドリンクを、昼夜を通して救済の為に働き続ける若い自衛隊員達の為に配った。デビッド本人は今も仙台の被災地で一日数時間の睡眠時間のみで、崩壊した高齢者の家屋などの片付けなどをボランティアで行っている。

九州在住フランス人のストレングストレーナーのニコは、震災のチャリティーブレスレット基金を始めた。私はこの秋彼と共にOKCのイベントを九州で行う予定だ。
 ハワイではやはり親しいケトル友人であるJTが、津波被災者救済のチャリティーイベントを行った。JWとドルビーは首を長くして私の帰りを待っていてくれる。そして私が帰り次第チャリティーイベントをを行う予定だ。 
震災後まもなく私はJWに長い体験リポートを送った。 するとJWは「皆が君の事を心配しているからこの手紙を自分のブログにアップさせてほしい」と言い、そのリポートは以外にも沢山の人に読んでもらえ、私はびっくりするほど多くの仲間達から個人メッセージを戴いた。それは米国だけじゃなくてロシアやウクライナや北東、又は南ヨーロッパなどからもあり、JWのご両親からもメッセージを戴いた。これには正直とても驚いた。だって私の英語なんてすっかりブロークンで、添削もしないでそのまま載せたら皆から馬鹿にされるでしょと、、、JWにも言った。しかしJWは「修正や添削したら意味がないんだ。君らしさが欠けてしまう」といってそのまま修正なしで載せてしまった。そしたら先のJTなどが「ニュースより正直でリアルなリポート」として彼らのウエブサイト等で紹介してくれたり、他の人からも「人々の心を動かすのは正確な文章ではなく素直な感情だ」などと言ってもらえちょっと感動した。これでちょいと閾値が上がったみたい。。。シッカシ、、、それにしても、何もあんな写真選んでブログに載せなくても・・・ううう・・・・

先日の彼のブログでは、先週私が参加できなかったカリフォルニアのオレンジ州でのワークショップで、誰もが日本の大災害に心を痛め、私や私の家族やそして日本国の為に、参加者の一人が提案をし、全員で黙祷をしてくれたのだと書いてあった。 感激で心が熱くなった。 仲間の無事を祈り、帰りを待っていてくれる人が居るというのはなんて気持ちを暖めてくれる事なのだろうと思う。沢山の米国の仲間達から「Come Home !!(早く帰っておいでよ!)」と言われ、自分は死ぬまで日本人だけど、今の自分の”HOME”(ふるさと)は米国なんだなと思う。そして今はただただ”HOME”が恋しい。
写真は、3週間ほど前テキサスのダラスでOKCギグ(ワークショップ)を行った時のもの。テキサスだからカウボーイハットを、、、、3つ、お土産に。

OKCオレンジ州イベントと同じ週末、東海岸のNYでは、ダブル・セルゲイのラチンスキーとルドネフが訪米、IKSFAのNYミニ資格イベントをローナ・クレイドマンと共に指導し、大盛況であった。
 そして又同じ週末NY郊外ではKBのロングサイクルチャンピオンシップも行われ、いくつかのCMSタイトル獲得者を出した。ケトルベル・スポーツは確実に世界へ根を広げている。競技会など今では世界レベルでは毎月いくつもの大会が行われている。KB世界ランキングシステムも私が知るだけで現在4種類のメジャー組織ランキングが存在している。 6月には私の”HOME”ニューヨークでスティーブ・コッター率いるIKFFとアレックス&ラチンスキー率いるIKSFA2大組織合同のKB競技会が行われ、翌7月にはイタリアでIKFFがホストとなってIKSFA資格コースが行われる。OKCも大忙しである。私も帰ればすぐに仕事が待ち構えている。まあ、これはラッキーなことなのだろうが。。。。。。 I MISS HOME !!!

なぞ