”Poetry and Kettlebells” 〜 翻訳版

本日は、以前からアップしたいと思っていたジョン・ワイルドのエッセイを紹介します。


彼は大学は文学部卒ですが、昨年はもっと勉強したいと、多忙なKB生活の中バークリー大学の夜学に通い更にスキルを磨きました。 彼の随筆は等身大で分かりやすく、しかしとても感受性に飛んでおり各界から賞賛を浴びています。 そんな彼が以前書いたエッセーを翻訳してみました。 道に迷い、自己嫌悪や怒りなどのコンプレックスに心を閉ざした青春期から、自信を掴んだ大人の男へと成長を遂げて行く過程をストレートな文体でリアルに綴っています。 ワークショップや動画からは見られないJWの内面が浮き彫りにされています。 なるべく原文に忠実に訳したつもりです。(本当に一生懸命訳しました) 彼の文章が皆様の心に少しでも響けば嬉しいです。

詩人とケトルベル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・文、ジョン・ワイルド・バックリー / 翻訳・Nazo

大学に通っていた時、俺は何をしたいのかさっぱり分からなかった。 特に何かに興味や情熱ががある訳でもなかった。 高校時代はアメフトをやったが名選手だった訳でもない。 親しい友人は数人居て、それより少しばかり大き目のグループにも一応属してたけどその中で特に好かれている様にも見えなかった。 俺は一人で居る事が多かったし、一人が好きだった。今でもそうだ。 そしてキャンパスでは何を学びたいのか分からなかったから、とりあえずビールとピザを”学習”した、、、ある時アイデアが閃くまで。「若し俺がタイトなソネットを書けてビュイック(大きなアメ車)をベンチプレスできたとしたら、いつの日か女の子が俺の為にブラウスを脱いでくれるかもしれない」 (※ソネットシェークスピアなどがよく書いた14行詩の事)

それは至極実践的なプランだった。正直言って俺はボディービルディングや読書なんかに興味はなかったけど、女の子とベッドに行く事には興味大有りだった。何かする時いつもどこか大事な要素が欠けてる俺だったが、このプランは行けそうな気がした。
ウエイトリフティングには自然に入っていった。 俺は急速にバルクアップしボディービル雑誌は良いモチベーションとなった。雑誌の中のフィットネスモデルを見ては彼女達の為にウエイトを挙げた。 学校の方は結構長く在籍し続けた。幾つかの必須授業をこなすのに何学期も苦労したよ。 俺はただ、勉強の仕方を勉強しただけだった。3年目になってようやっと主専攻のクラスに進級した。
当時俺の体重は285ポンド(約130kg)で身長は約2メートル強、パンツサイズは38インチだった。 今このエッセーを読んでる殆どの仲間は俺が300ポンド(136kg)以下だったのを見た事は無いと思うけど、俺は若かったし、クソッてほどカーディオをやりまくってた。 思えば俺の体はこの時結構引き締まっていい感じだったね。 俺はいつだって肥満児だった。人生で最も”ピーク時”だった頃でさえ俺は(自分の体型が)恥ずかしかった。それだから俺は一人で居るのが一番心地良かったんだ。 一人きりだったらプールにTシャツを着て入る必要がないからね。

学期の始まった初日のクラスで、座ってる俺に皆の視線が集まった。「あのデカイ野郎はここで何してんだ!?」目立ってしまう俺は、クラスの“抵抗派”から抵抗を受け、アウトロー組みからアウトロー扱いされた。こういったケースの場合、後ろから押し出された結果中心に向かってしまうと想像するかもしれない。でも、そうはならなかった。輪の中から更に外へ押され仲間達から距離を置き、友情とか愛とか社交関係といった生暖かい場所から遠ざかっていった。

ジムへ話を戻そう。 まあ想像できると思うが、俺は日増しに強く大きくなっていった。プリーチャーカールやフルラックのペック・デック、プレートを4枚つけたベンチプレスなどを、テクニックなどお構い無しに、羞恥や怒りを起爆剤に挙げまくった。 俺の人生で、ジムが聖域だった唯一の時だ。 ここに全てがあった。「俺が欲しいもの(望んでるもの)はここに全てある」と自分につぶやいた・・・・、俺は自分に嘘をついていた。

英文科で俺はかなりいい線まで行き、学期ごとに進級していった。 この“英文科村”では友人も何人か出来て俺の気力もそこそこ上がって行った。

或る日、俺の講師の一人がジムでエリプティカルに乗っていた。彼女だ! 俺のシマ、俺の縄張りに! 俺が“ただの俺”じゃない事を彼女に見せるチャンスだ! ここでは俺が“メインイベント”なんだ。俺はチャンピオンなんだ!
俺は彼女に歩み寄りハローと声をかけた。。。。ところが、、、、彼女は一部の遠慮もなく俺をシッシと追い払ったんだ。 俺は打ちのめされたよ。そして、全てが変わった。

俺は家に帰り自分のプランを見直した。計画変更の時だ。何か新たな事をしなくては。
俺は英文科を捨てた。文法かぶれのクソ野郎ども!! 俺はハートフォード・スーパーマーケットで買ったチープなワインを燃料に、自分のロフトで英文科の勉強を始めた。少しの“葉っぱ“、しょぼい灯り、そして”Bitches Brew (※マイルス・デイビスのJazzアルバム名)

俺の所に集まった詩人達は全員俺の”ひまわり”の詩を読む事から始まった。 それはひどいモンだった。俺は皆にこれを見てもらって「最低だっていいんだよ」という事を知って欲しかったからだ。
才能があるとか天から恵まれたとかっていうのと詩人になるという事は、全くポイントが違う。
詩人になるっていう事のポイントは、”自分の時間を詩人として生きる“という事だ。一瞬一瞬を、一日一日を、”全てを 感じながら“ 生きる事なんだ。それで頭がおかしくなりそうになっても。それがどれほど高くついても。”お前は今日どうやって生きる?“ 〜これで君はもう立派な詩人だ・完。

(素人詩人達の)集まりは結構良かった。彼等は自分の詩を朗読したり、或いは他の人の作品を紹介しあった。笑えるほどお粗末なものもあれば驚くほど良い作品もあった。 この集まりを始めるまで俺は、他の仲間が俺より才能豊かになって行く事を楽しく感じるなんて思いもよらなかった。 俺はいつも努力とか、教育とか身に付けたスキルとかの問題だと思っていた。 ダニ(Dani)がそれが間違いだったと証明してくれた。彼女には天性のものがあり、俺より優れていた。クールな事だ。 しかし俺より優れたライター(物書き)だったのに、彼女は自分の作品がまとまらないと俺に電話してきた。 俺は(彼女に教える立場としての)”詩人”にならなきゃいけなかった。 この事が、この先俺が生涯演じる役目となろうとは考えた事も無かったよ。自分で自分の事を発見できるって凄い事だ。

或る日、キャンパスで一番可愛い娘が俺のロフトにやって来た。彼女は思わせぶりでスィートだった。 彼女は俺に、自分で書いたという“夏のキャロライナ州で、物干し竿から下がった白のコットン(綿)パンティー”の詩を読んで聞かせた。俺は今でも覚えている、(その詩の)一番印象的な一句。。。洗濯ばさみ。 彼女の指先。。。。。 それから今まで、俺は彼女の名前を思い出す事はないが、彼女が足首を交差させて座る様子を、俺は今でもはっきり覚えている。

Life was good. (人生悪くない時期だった)

それは本当に不可思議な出来事だった。”俺のプラン”、俺の実践的になるという幾つかの計画は中止され、計画は真実となっていった。 女の子と“ねんごろ”な関係になる為に、躍起になって自分自身を追い込む必要は、もうなくなっていた。俺は変わった。 リフティングを好きになり書く事を好きになった。勉強し理解を深める事を好きになり、自分自身を高める為に探求する事が好きになった。 他の人が向上する為に手を貸す事が好きになった。 俺は最も才能ある訳でもベストでもないが、それでも人に希望や良い影響を与えようと努力する事が好きになった。詩を書く事や強い男になる事や規律破りを愛し、そして俺の事を理解する気のない人間のたわごとを気にする事はなくなった。
自信が芽生え始めた。人を惹き付けると感じた。 そんな今でも俺は殆どの時間一人でいるが以前とは感じが違う。今回は俺の意志で選んでいる。孤独ではないし、みじめ感もない。自分自身に正直になる方法を見つけ、そして俺は、自由になった。


今でも俺は、最高の物書きじゃないどころか仲間内でさえベストなライターではない。でもそれは俺の努力が欠けてるという訳じゃないから気にしない。 俺は今までも、そして今でも書き続け、もっと良くなろうと努力している。 今でも一日一日を ”詩で (詩の素材に溢れて) 暮らしている” (注釈・この世に存在する全てのものは詩の素材になるという事)
人から理解されなくても、好まれなくても、気にされなくても知ろうとされなくても構わない。 ただ前に、前に、前に、進むのみだ。 群れの中で准ずる必要はないんだ。 Fuck the herd !! (群れなんてクソくらえだ!)

世の中の森羅万象は俺達に味見させる為に存在しているんだから。
そこへよじ登れ。そして一番セクシーで一番光り輝く星を見つけて味わうがいい※!!
(※・原文直訳だと“そして一番ホットで一番明るい星を見つけて舐めろ!” となります)

ジョン・ワイルド・バックリー


This translation is dedicated to JWB


写真について (about photo of JW)
この写真は私が前回JWと会った日に撮ったものです。 ロシアコーチの元で厳しいトレーニングを行う彼は見違えるほど変わりました。 この後姿は正直にすごく美しいと思います。私が撮影した数多くのJWの写真の中でも、最も良い一枚だと思います。

若し宜しければぜひこの随筆のコメントをお願い致します。

※日-英、自動翻訳について(about Auto-translation for the English readers)
このエッセーの英語版(オリジナル)を読みたい方は自動翻訳せずこちらの原文を読んで下さい。(Please do not use Auto-translation. Click here for the original article) Japanese-English auto translation is absolutely sucks!! It just does not make sense at all ! Total nonsense but somehow it may feel funny Lol. Anyway believe me thatI have translated this essay as accurate as possible :-)

Nazo