強いということ

最近親友のハイディと一緒によくトレーニングを行う。

レーニングパートナーが居ると・・・
・チーティング(ごまかし)ができない。
・サポート(補助)をしてもらえる。
・タイムセットのレップ数を数えてもらえる。
・互いの技術やフォームをチェックし合える。
・互いのトレメニューを比較し合える。
・良い意味でライバル心に燃える。(競争できる)
・くじけそうな時励ましてもらえる(精神的サポート)
・チョークやGym Bossタイマー等小物をシェアーできる。
・時々喧嘩する
・でも直ぐ仲直りして再びジョークを言い合いながら楽しくトレできる。

などのメリットがある。

私は”怠け者トレーニー”なので、日常のトレは80%ケトルのみ。 そしてケトルの前後にプランク、スクワット、デッド、プッシュ/プルアップ(マシン利用。まだ100%自重で出来ず:-( , トレッドミル、エリプティカル、ローイングマシン。 これらやジョイントモビリティー、ダイナミックモビリティー運動をやる程度。 (たまにボクシングルームでスピードバッグ、ダブルエンデッドバッグ、ヘビーバッグ打ち込みを行う) あとはウォームアップやクールダウンも殆どケトルで行う。

一方ハイディはハードコアトレーニングが、そしてあらゆるタイプのトレーニングを行うのが大好き。「I want to be strong !!」と口癖のように言う。 だから1回のトレでスクワットだけでも5種類合計600レップス以上やらせたりするマイクマーラーの作る彼女の為の特別トレーニングメニューを1年半以上続けている。
その彼女は数ヶ月前から新しいジムに通い始めた。 マンハッタンから電車で片道1時間以上掛けても、昼間の本職の仕事量を減らしてでもそこへ通う価値を見出したという。

ジム自体はブートキャンプ形式で、TRX (自重トレ器具。 私の仲間でTRXを持ってない人は居ないくらい人気のトレ道具)〜やロープやサンドバッグやケトル(ハードスタイル)などで一時間ノンストップで突っ走る。
ここには13歳から30代までのアスリート達が通い、彼女はたった一人の女性、しかもオーナーも含め彼女が一番年上なのだそうで、彼女は「若い男の子達と、彼らの体力レベルに自分も合わせて共に頑張ろうとする時、なんともいえないポジティブなガッツが芽生え、それがすっかり中毒になった」と喜んでいる。

昨日彼女とトレーニングした時、彼女のKBスナッチもプレスも”強く”なっていたのに驚いた。 体幹が一本の大きな木のようにガッシリ彼女の体を支えているように見え、高重量でも体がふらつかない。羨ましい。

私はどうだろう。トレ強化期間中なので、亀の如きのろさとは言え一応少しづつ進歩している。 つい先日初めてLC(ロングサイクル)ロングタイムセットに挑戦した。 今迄10分以上行った事はなかったので15分にトライしてみようと思った。 このトレの目的はレップ数ではなく、自分の耐久力と持久力の進歩をチェックする事と、正しい呼吸法(これなくてはロングタイムセットは出来ない)〜を自分のものにする事。
1分間に7レップスを守る。 オーバーヘッドのロックアウト(静止)をきちんと守った上で競技用ベルでの最速LCは1分間に17レップスだったが、(ロシアンタイプベルならもっと行く)1分間に6〜7レップスしかできないというのは返って苦しい事がある。その「ちょっと遅過ぎて苦しい」ペースとリズムを正確に取ることにも気をつけた。

タイムセットを始めて10分が過ぎた時、呼吸はさほど乱れていなかった。「これなら行ける!」と思い15分目でもまだ余裕であった! そして初めて、ベルを一度も置かずに20分間を完走した。 自分でも驚いた! 1レップごとにオーバーヘッドのロックアウトの一時停止をしっかり守る。そしてオーバーヘッドからラックポジションに戻る際は腕や肩の力を抜いてベルを一瞬の間に胸下へ落す。これは凄い快感だ。あと最も大きな収穫はラックポジションであった。 1分間に7レップスしかしない分ラックポジションでゆっくり体を休め呼吸を整える。 このロングタイムセットでは沢山の事が学べ、又確認できた。 同じペースで行けば次回は30分いけるかも。
連日のトレーニングで耐久力は確かに上がった様だ。 しかしやはりハイディのようなコアの強さが欲しい。
もっと頑張らねば。

今週末私はサンドバッグで有名なジョッシュ・ヘンキンのサンドバッグ&ストレングスの”LIFT" インストラクター資格コースに招待を受けている。 しかし、場所がフィラデルフィアなので車で3時間位掛かる。私の親しい人がヘンキンのパートナーなので、1年以上前から彼のコースには誘われている。 彼のコースでもTRXやリング(吊り輪)等60種以上のトレ内容を抱えており興味深い。 又来月にはマイクマーラーと元ストロングマンのマーク、フィリッピとのジョイントワークショップ(ラスベガス)にもハイディと2人招待を受けたが、この日はちょうど私がOKCセミナーをここNYで主催するのでNG。代わりにハイディがラスベガスに行く。
しかしなんだか最近周りが私を置いてどんどん強くなってきて、こういったコースの誘いからも「君はもっと強くなれ!」と背中を押されているような気がしてならない。 こういう時にパーソナルコーチが居たら良いのにと思うこの頃である。

ナゾ