独立宣言

先週末私はJWと二人でIKFFのインストラクター資格コースをここニューヨークで執り行いました。

私の通うジムのフィットネストレーナー仲間12人を集め、木々の緑も爽やかな春の陽気の下、セントラルパークの真ん中で大変素晴らしい2日間のコースを行いました。パワーリフターチャンピオンやトライアスリートなど、全員がフィットネスのプロなので、皆24kgや32kgベルにもどんどん挑戦し、2日目のロングサイクルではタイムセットを10分間競技方式でトライしたいと皆が言い、そして全員10分完走しました。 私はよく彼らとトレーニングセッションをし、彼らからウエイトトレーニングを教わり、家へ遊びに行ったり食事に行ったりする仲なので、気心知れており、本当に楽しく充実した2日間でした。
IKFFコースには何度も色々な形で参加してきましたが、JWのアシスタントとして2人だけで正式な資格コースを行うのはこれが初めてでした。
そしてこれが私とJWがIKFFの為に働く最後のイベントとなります。 なので、今回のイベントは私もJWも悔いの無い様、そしてIKFFとスティーブ・コッターの為に全力を尽くしました。終わった時は私もJWも立てなくなる位ふらふらでしたが、心の中はやり終えた達成感と満足感でいっぱいでした。

私とJ・バックリーとジェイソン・ドルビーは本日夜9時20分、3人で同時に正式なIKFF引退宣言を公に行いました。
私達はそれぞれ色々なケトルベル組織のインストラクター資格を所有しており、その経歴と肩書きは消えませんが、今後はどの組織の下でも働かず、事実上完全に独立する事となります。

フェイスブックやウエブサイトなどで、自分の名前の後に自分の属するKB組織のロゴやイニシャルを入れたりする人達を見ても私は自分の所属組織の名前を自分の呼び名につけたりする気になれず、100%の忠誠心とか一体感とかが足りなかったのかもしれません。 フェイスブックでは会員登録の苗字と名前の両方を入力しなければならない為仕方なく Nazo OKCという名で登録しましたが、今思うとやはりOKCは自分が、発案からずっとJWと二人で育ててきたという、「OKCは自分の一部分」という意識=一体感が確かにありました。

私は今迄数々のKBイベントでフェドレンコやS・コッターといった素晴らしいリーダー達から沢山の事を学びました。どんな事であれ”勉強する事に終わりはない”ので私はこれからも勉強して行きます。しかし、子供はいつか親から自立しなければなりません。 私はいつも「人間は、やるかやらないかのどちらかのタイプしかない。なら自分は”やる人間”の方になりたい」と思ってきました。 私達3人はこの数ヶ月間とことん話し合ってきました。そして機が熟し、「やるかやらないか」の選択を目の前に掲げた時3人揃って迷い無く「やる!」と決めました。 今後どの団体にも所属せず3人だけでやって行く事には当然沢山のリスクが伴います。それでも挑戦して行こうと決めました。
3人の役割分担ははっきりしています。そして私には今年から来年に掛けてKB関連で4つの大きな目標があります。その3つは恐らく現実になるでしょう。あとの一つは、あまりにも大きな夢なので流石のJWとドルビーも呆れています(笑)。

独立発表後間も無くスティーブから「今迄有難う。君達だったら素晴らしいチームになるよ」と私達に公のコメントが来ました。 私はともかく、JWとドルビーの2人はスティーブ、そしてIKFFの”スケさんカクさん”だったので、胸中察すると少々辛いですが、それでも温かな言葉で見送ってくれた彼に感謝します。 今後機会があればスティーブとも友人として共に仕事が出来れば良いなと思っています。


ティーブやマイクマーラーやケン・ブラックバーンRKCを卒業して行った様に私達もこれからは自分達の目標と夢に向かって進んで行く所存です。私はJWとドルビーを200%信頼と敬愛をしています。
今後3人で精一杯頑張りますので、新しく生まれ変わるOKCを今後もどうか宜しくお願い致します。

ナゾ (&ジョン・バックリー&ジェイソン・ドルビー)