OKCJシンガポールKB旅行記

遅くなりましたが、シンガポール旅行の報告をします!

OKCJインストラクター・グループの”7人の侍”はシンガポールで戦ってきました!
JWは、シンガポールの新しいジムのインストラクター達にKB指導の依頼を受け、タイミングを合わせて私達と合流。 シンガポールでは、イアンやムクが私達の世話を色々してくれました。

この詳しい報告は来月(4月)発売のアイアンマンに掲載されていますので是非ご覧下さい。
なので、ここではアイアンマンに書いていない裏話を書いてみましょう。
ケトルベル、と言えば、日本ではまだまだダンベルに代わるトレ器具というイメージを持つ人も居るし、GS=競技スタイルのKBの存在を知っていても実際にどう行うか分からない人が多いです。しっかし、他のアジア諸国ではKBスポーツがすんごい勢いで広まって来ている事を私達は肌で感じてきました。
今回のアジアン・チャンピオンシップでは、12ヶ国、92名が参戦し、国別チーム別の国際大会となりました。

私達も日本国国旗を掲げ、皆から”ジャパンチーム”と呼ばれました。 私はKBで日本のチームとして海外進出出来る、こんな日が来るなんてもう夢のようでした。シンガポールのホテルで6名の侍仲間と会った時、「わー、本当に来ちゃったんだ!」と信じられない感じでした。イアンが予約してくれたホテルに皆で泊まりましたが、シンガポールのホテルは日本より高い! きれいでこじゃれたブティックホテルだったけど、イアンのジムの”会社割引”で格安にしてもらいました(サンキュー、イアン!!)が、いやはやお部屋は狭かった! それでもホテルのロケーションはどこに行くにも便利な最高の立地で、徒歩10分以内にお食事所がいっぱい。ホーカーズという、日本の食べ物屋台のようなのがずら〜〜〜っと集まっている食堂街やB級グルメレストランがいっぱいあって、イアンが「ここは旨いよ」という所はどこも”マジに”美味しい!! やっぱりアジアンな食事は日本人の口によく合います。

私は昨年KBの香港大会に行ったので、ちょっと香港と比較してしまうけど、香港と比べるとシンガポールはやっぱりきれい! 唾を吐いたりガムやタバコのポイ捨てとかは罰金で、道ばたにゴミとかは落ちてません。そして私達が特に印象に残ったのは、シンガポールの人は皆いい人ばかりだった事。タクシーの運転手さんや道ばたで方角を聞いた人とか、皆とにかく親切で感じが良かったです。ある時は、私達が道ですれ違ったレディーに道を聞いたら「私も同じ方向に行くから一緒に行きましょう」と言って、ブギスという賑やかなエリアまで一緒に行ってくれました。歩きながら私が自分たちの紹介をして「日本からウエイトリフティング競技参加の為来た」などと話すと、彼女は「これから友達とホーカーズで昼食だから良かったら一緒に行きましょう」と言って私達をブギスのホーカーズに連れて行ってくれ、おまけに彼女の”友達(ボーイフレンドか?)”は私達にチキンの料理をおごってくれました! なんて良い人達なんでしょう!! 私はOKCJの名刺を彼女に渡しました。次の写真の藤色のワンピースを着た人が彼女です。

イアンは私達を毎晩のように美味しいお店に連れて行ってくれました。イアンやムクやシンガポールの仲間達は私達の事をとても良く面倒見てくれました。また競技会では日本チームは大人気だったと思います。侍だから礼儀正しくしたいと思い、競技の始めと終わりには日本人らしくお辞儀をし、競技が終わったら自分のベルを元の位置に戻しましょうと言いました。ケトルベルや競技会そのものや主催者へのリスペクトを態度で示したいと思いました。海外大会でお辞儀をする人はたまにロシア人選手で居るくらいです。 そのせいか私は何人もの人達から「ジャパンチームは素晴らしい」と言われました。本当に素晴らしかったと思います。私じゃなくて、他のジャパンメンバーの人達です。みな殆ど英語が出来なかったし、海外初めての人も4人も居ました。でも皆誰とでも仲良くして、誰とでも笑顔で接して他のアジアの国のリフター達ともコミュニケーションを取ってました。 KBを媒体にしっかり国際交流できたと思います。通常米国では私が競技会でただ一人の日本人なのですが、今回はJWがただ一人のアメリカ人でした。そしてここでも誰よりも”デカイ”彼はアジアンリフター達からモテモテで「一緒に写真撮って!」の順番待ちが出来るほど!でした。



ルドネフやメルクリンのロシアンコーチ2名とのトレーニングは、一日は7名の侍で”貸し切り”トレーニング、もう一日は他の国の参加者も交えてのワークショップ。気温も湿度も高い中、皆汗だくになって一生懸命ベルをリフトし、沢山の事を学びました。チームメートの侍6名はいまや素晴らしいKBスポーツ・リフターです。我らがジャパンチームのヘッドコーチ、西さんの技術はルドネフも「凄くレベルが高い」と褒めていました。皆も競技会ではきれいなフォームと高い技術で堂々のパフォーマンスでした。仲間の一人、佐和ちゃんは20kgベルのLC=ロングサイクルで、自分より重い体重クラスの人達を抜いて何と総合優勝=オーバーオール・ベスト・リフター賞を勝ち取りました。これは本当に凄い事です。
また、沢山の人から「ジャパンチームの互いを応援し合うチームワークの良さが印象的だった」と言われました。私達の仲間の出番の時はジョンやイアンも審判の真横(リフターの真ん前)に這いつくばって応援も必死で行いました。イアンはすっかり”ジャパンチームのメンバー”でした。彼はいつも「僕はOKCJの仲間が大好きだ」と言います。イアンは既に3回もOKCJ訪日イベントに参加していて、ムクも2回来ているし、すっかりファミリーのようです。競技会で仲間のリフティングが終わると皆駆け寄って仲間の戦いを讃えます。皆本当に頑張りました。JWはスナッチCMSタイトルを獲得。既にIKFFの大会でCMSになっていますが、今回のはIKSFAの大会でCMSになった事になります。私は仲間のリフティングを見る度に胸が熱くなりました。OKCのロイヤルブルーにオレンジマンのTシャツはどこよりも目立っていましたし、その胸や袖や後ろに日本国旗のワッペンをつけ、そして仲間の一人、コーイチロー君はOKCJのワッペンを作って来てくれ、このワッペンも褒められました。

今回すっごく参加したくてギリギリまで頑張ったけどどうしても都合で一緒にシンガポールに行かれなかった仲間も数人居ました。とっても残念だったけど、次回は一緒に行きましょう!!! 今回の6名の仲間は最高でした!本当に良い仲間達でした。競技会では6人全員すっごくカッコ良かったです。異国の5日間の朝晩を共にし、一緒にトレーニングをし、競技を行い、もうどうにも情が移ってしまいました・笑   ホテルの中に小さいけどオシャレなプールがあって、男の子達は時々このプールに行っていましたが私はそれまでチャンスがなく、6名の仲間が一足先に帰国した後私とJWは夜の出発まで時間があったのでプールへ行きました。 このプールが意外ととても気持ち良くって「もっと前に行けば良かった」と後悔。長方形のプールの一面がガラス張りになっていて、そこからストリートを見下ろしながら今回の旅の感動に浸っていました。次の写真はホテルの外観で、右上に突き出した感じでプールが設置されてます.

グループで海外旅行とかすると、よく誰かがパスポートや財布をなくしたとか、具合が悪くなったとか、偏食や食事制限のある人とか、喧嘩とか、色んなトラブルがあるものです。でも今回シンガポールではな〜んのトラブルも全く起きませんでした。 一回だけ、一時的などしゃ降りのスコールに皆ぐしょ濡れになり、私もJWもイアンも全身ずぶ濡れになったりしましたが、それもある種楽しんでしまった感があります。 また、イアンの新しいジムはハードコアな超カッコいい所で、そこでJWは一日ワークショップを行いました。白黒写真がイアンとパートナーの新しいジムです。競技用ベルは全て黒に塗装されてました。

競技会の主催者のハヤティーも頑張りました。12ヶ国の外国勢のホテルの面倒を見たり会場のセッティングなど本当に大変だったと思いますが、メルクリンとルドネフが全面協力していました。今回の目玉チームとしては、世界チャンピオンが揃うカザフスタン共和国のチームで、さすがに一流のパフォーマンスが見れました。そのカザフチームとは、打ち上げパーティーで仲良くなりました。私達の仲間の一人、裕太君は腕相撲がとても強く、ムクやルドネフと対戦しましたが、カザフのMSICタイトルチャンピオン、ゴンチャロフはメチャメチャ強かったそうで、下の動画ではゴンちゃん(ハハハ)が裕太君に腕相撲必勝法を伝授しています。http://youtu.be/c_nfmjEk0EM

私にとっては全てが楽しくて、全てが素敵な旅でした。みなさん、来年は2月のカリフォルニア・チャンピオンシップです!!! 無敵無敗のデニスは勿論、ラチンスキーも来るかもしれません。そしてジャパンチャンピオンシップは12月1日を予定しています。今回のアジアチャンピオンシップの参加者の一部も日本に来ると思います。皆様も今から頑張ってトレーニング行って下さい。

最後になりましたが、6人の侍仲間のみなさん。今回はこんなに素晴らしい思い出を作ってくれて本当にどうもありがとう! 最高の旅でした。みんなと別れる時はすごく辛かったです。早くみんなと再会したいです。




そして今回一緒に行けなかった仲間の皆様、次回は一緒に行きましょう!! 

See you all soon!!