つつついにロシアで・・・・・・!!!

つ、、、つ、、、ついに・・・・!!!!!
あこがれのロシアで、しかも新旧の世界チャンピオン達と同じ舞台でケトルベル競技に出場してしまいました!!!なんという無謀な私でしょう!

これはIKSFA会長アレックスの陰謀だったのです!! 私とJWとドルビーはそれに見事にはめられたのでした!
ロシアへ行く3週間前突然JWから「ロシアへ今年も行くんだ!」と言われ、慌てて準備を始めてのは前回のブログの通り。その後無理やりドルビーを説得し、結局OKC3人再び結束することに!ドルビーはビサを取る時間が無くJWがドルビーの代理で代理店に頼み込んでビサをゲット、、、出発1週間前!  

そして私の方は出発2週間前慌てて色々とロシアの準備をしている時にJWから「アレックスがロシアで競技会に出場しなさいと言ってる」と聞かされます。「はっ!?!?!?」「3ヶ月もまともなトレもしないでそんなモンに出れるわけじゃないじゃない!」と全く相手にしませんでした。そもそもロシアでは女性は今でも基本的にスナッチしか競技を行わず、私はスナッチの練習は10kgベルで少しずつ始めたばかり。スナッチで競技などとても出来る訳ありません。「それならロングサイクルで例外的に出来るかIKSFAリーダーのラチンスキーに聞いてみるから一応スナッチとロングサイクル両方練習しておきなさい」とJW。そんな無茶苦茶な、、、、、泣!  そしてロシアでは女性は16kgベルから勝負が始まります。私は、、、、しつこいようですが12kgはおろか10kgでしか練習していません。

とにかく慌てて大森のゴールドジムに駆け込みます。ここは昨年OKCワークショップを行ったのでその際使用したイヴァンコKBがまだ沢山あるのです。最近恵比寿にジムをオープンさせた友人のサムを誘って二人でKBトレーニング。一応競技のシュミレーションをしてみたところ、スナッチは12kgでも5分間でギブアップ。ロングサイクルは8分足らずでギブアップ。話になりません、、、泣。その2日後もう一度同じGジムで最終トレ。これがロシア出発2日前。たった一日で大きな進歩が見える訳なし、、、泣。 翌日は家族と最後のひと時を過し、バタバタとロシアへ向けて翌日出発です。 元々東京からニューヨーク行きの飛行機チケットを持っていたので、ロシアへはどうしても一度ニューヨークへ立ち寄ってから行かねばならず、東京〜NY〜ヘルシンキ(フィンランド)〜サンクト・ペテルブルグ(SP)という約3日間掛かる長旅です。初めからSPに行くと分かってれば東京〜モスクワ直行か東京〜ヘルシンキ直行便がありどちらも9時間足らずで行けるのに、、、泣。 ニューヨークでは24時間近く待ち時間があり、夜マンハッタンのロシアレストランでIKSFAのアレックスと食事をします。アレックスは何度も「高校生大会レベルの小さな区大会みたいなモンだから何もビビる事ないよ。Nazoの今のリフティングレベルでベストを尽くせばいいんだ。リラックスして雰囲気を思いっきり満喫すれば良いよ。」とシャーシャーと言ってました。私が何を言っても「大丈夫だから出場しなさい」としか言いません。 JWとドルビーは来月NYでKB大会に出場する為ずっと大会目指して練習してきたので「そんな小さなローカルイベントならやってみよう」と、やる気です。私だけこんな条件下で、、、、ううう、、、泣。

東京からNY、13時間半。その約24時間後NYからヘルシンキまで約9時間。ヘルシンキで2時間の乗り継ぎの間にシカゴ経由でLAから来たJWとドルビーと感激の再開を喜び合った後、1時間半のフライトでようやくS・ペテルブルグに到着!!!!BOOM !! 空港にはIKSFA御大将(というよりガキ大将)のラチンスキーが迎えに来てくれていました。 全く英語の出来ないラチンスキーと皆で片言のロシア語でコミュニケーションしながらホテルへ。  そして一眠りした翌日、、、競技会当日です!!  朝8時半にラチンスキーが迎えに来て、車で、、、、通常なら約2時間掛かるけどラチンスキーのおっそろしくスピードを出す運転で1時間ちょっとで到着(殆ど暴走族)。会場ではまずウエイト・インで体重別クラスに分けられ、12時から競技が始まりました。。。。。。。が、、、、ちょっと何か変です。 私たちの前を横切ったのは、今負け知らずの世界チャンピオン、ジョニー・ベニーザ??、、、 上半身裸で体重計に乗っているのは(ウエイト・イン)〜14回世界チャンピオンのセルゲイ・ムルキリン??? (最近IKSFAコーチとして就任、ビデオの中の赤いシャツの人)、、、、そして、あれっと思ったらIKSFAの去年のアシスタントで、私達が”無敵無配のビースト"と名づけたデニス・ヴァシリエフがいます。私達の事を応援しに来たの、、、?と、思ったらなんと出場者だと!?! そしてそして、、、私たちの引率者のラチンスキーまでもが出場者だと言います!!!! おいおいおいおい、、、、、話が、、、全然、、違うんじゃない!?  私たちOKC3人は何かの間違いで違う大会に連れ込まれたのか・・・?

この大会の名はサンクトペテルブルグ・チャンピオンシップ。ワールドチャンピオンも出場する立派な大競技会だったのです!! 私たちはアレックスにまんまと騙されたのでした!!!!!!  翌日NYから到着したアレックスに「騙したな〜〜〜!!!!このぉ〜〜〜・怒!」と怒ると「だって世界チャンピオン達も出ると言ったら君たちは絶対辞退していただろう?ハハハハハハハハハーーーーーー!!」と。 

さて、会場で事情をやっと把握しておろおろしている私たちにUSAとJAPANの2つのプラカードが渡され、イベントが開始されると行進曲と共に自分の国旗を持ってステージを行進させられ、アナウンスでは私達の名前と共に国名も。 ギョ〜〜〜〜っ。これって私は日本代表っっっって事ですか!? マジ!?

結局私たち3人はしっかり戦ってきました! 私は前回競技に出た時と同じ114レップス数でLCを行い3位、JWはジャークで自己PRでバイアスロン2位。ドルビーも何人かのロシア人リフターを抜いて3位になりました。開会式と表彰式ではS・ペテルブルグの市長まで出てきて挨拶のスピーチをし、表彰状を手渡されました。。。。。つーか、この人私のリフティングベルトにサインしてって頼んだら名前と、、、自分のケータイの電話番号まで書いてくれた!(笑)おいおいおい、、、、競技に来ていた世界チャンピオンたちから沢山サインをもらったベルトは貴重です。 そして、私たちもどういう訳か人気でした。何人かの若いリフターたちから一緒に写真を撮ってくれといわれたり彼らのベルトにサインをしてくれと頼まれました。 はっきりいって、、、アレックスにはまだ怒った振りをしているけど、、、最高の一日となりました。 といってもアレックスは私たちの事をよ〜〜く分かっているので、これは彼流の私たちに対するジョークたっぷりのプレゼントだったのです。 JWもこの一日のことをブログに書きましたが、すごく大勢の仲間達から思いっきり羨ましがられました。
不思議なことに自分の出番の時私は全然緊張しませんでした。 練習さえしていたらきっとそれなりのレップ数が出せてただろうなと思います。 私のベルはラチンスキーが私のために選んで持参してきてくれました。 そしてJWはなんとラチンスキーと隣同士並んで競技をしました。どれもこれも未だに信じられない出来事でした。
これほどの大事件がロシア到着翌日に行われ、キャンプはまだ数日先、なんだかこれから毎日凄いことばかり起こりそうな予感です。

ナゾ