ワンアワーロングサイクルイベント後記

アメリカ人達をクタクタにさせたロシア人達が昨日帰って行き、私達はやっと一仕事完了しました。 といっても、私は未だこれからビデオや写真の編集その他諸々の後仕事が控えています。

私はラチンスキーと、彼に同行した親友のサシャ、そして脅威のKB冒険家アナトリ、この3人のカメラの写真データを全てもらい編集出版許可ももらいました。自分の分も含めて4人で約1週間分の写真は2〜3千枚位はありそうです!未だ全ての写真をチェックしてませんが、二人分のデータだけでもチェックに何時間も掛かりました。特にサシャはスポーツ関連雑誌書籍の編集会社経営及び編集者なので、彼の情報記録の為の写真数は膨大です。編集が終わったら彼等に編集データを送りますが、数週間から数ヶ月掛かるかもしれません。

さて、ドルビーのイベントもIKSFAワークショップも大成功の内に幕を閉じました。 詳しい内容は来年のアイアンマン誌に寄稿しますが、まず発表しなければならないのは、ドルビーのワンアワー・ロングサイクルイベントでナント3つも世界記録が作られました!!

①ラチンスキーが、753レップスの自己世界記録を破り912レップスLCを行いました。 24kgシングルベル1時間で912レップスとは脅威です!
②ジェイソン・ドルビーが、世界で初めてダブルベル(20kg x2)でLC1時間行いました。
③今回参加した25人のリフターが、一人としてベルを途中で置く事無く全員が60分完走しました。これも世界初の出来事です。

大きなイベントを開催すると言う事は大変なエネルギーが必要です。ドルビーは最後の数週間はこのイベントの為に一切休み無く働き続けました。そして、リフターも応援席の観客も「素晴しいイベントだった」「感動した」「世界新記録達成の瞬間をこの目で見れた!」と口々に言ってくれました。
これは元々ドルビーの「自分の誕生日に何か大きな事をしたい」という気持ちから全ては始まりました。それを今や彼の親友以上、兄弟のようなJWが片腕となり、そしてその2人を私がサポートした事になります。IKSFAのアレックスとラチンスキーはドルビーとJWの2人に誕生祝を兼ねてロシアで作った金ピカのKBを贈呈しました。私はこの2人と仲間である事を誇りに思った瞬間です。
この日はドルビーとJWは会場の後片付けで翌朝まで掛かり、私は同じホテル内に宿泊のロシア軍団の“子守り”です。 彼等は英語が出来ないので身振り手振りでのコミュニケーションです。私は1週間毎日彼等と一緒でしたからすっかりうちとけました。彼等は私の事をNAZOと呼んでるつもりらしいですが、他の仲間や私には「ナザーッ!」としか聞こえません。 なので、ここでは皆からも「ナザーーッ!!」と呼ばれ続けました。

夜は日本食屋やステーキハウスなど色々事前に検討していましたが、彼等は全く興味が無く(というよりは正直100円でもあれば食べ物よりショッピングに使いたいという感じでした)。 ホテルの真横に大型スーパーがありそこでハムやサラミやチーズや卵やパン、果物や生野菜等を買い込んでそれを毎日部屋で食べていました。
4人の内サシャと、現在英語勉強中のルドネフはまだ「トイレ」とか「レッツゴー・ホーム」とか片言の英語は出来ますがラチンスキーは全然ダメで、世界中を旅している冒険家のアナトリは「出発」「空港」とか時間等の数字など旅行に必要な英語のみOK. この人達との「会話にならない」コミュニケーションは実の所とても楽しかったです。部屋に皆が集まる時はPCを持参し、自動翻訳機能を駆使して対話しました。

私は前回ロシアではラチンスキーとは殆どコミュニケーションがありませんでしたが、今回はガキ大将の彼に振り回され、お陰で彼の事が少し分かってきました。JWもドルビーも到底かなわないスーパー破天荒な“奴”です(笑) 例えば、デパートでちょっと目を放した隙にどっかへ飛んで行き、焦って探し回ったら側にあった長〜い登りエスカレーターの下方からエスカレーターの段の上に足を組んで座りながらス〜っと上がって来ます。 他の人は皆当然立ってるんだけど。。。私が呆れて「ラチンスキー!」と叫ぶと私とJWに向かってにニヤリとしながらピースサイン。又恐ろしいほど記憶力と方向感覚が良いらしく、前日朝5時まだ薄暗い時間にLAダウンタウン(私達のホテルからタクシーで30分ほど)〜へ行きこの見知らぬ街を歩き、翌日彼等は4〜5時間私とJWを同じ街で振り回したけどラチンスキーは前日行った小さな店や路地、方向をほぼ間違いなく覚えていたようで、常に彼が先頭になってA地点からB地点へとすごい速さで移動します。私は何も予定を聞いてなかったのでハイヒールでしたが、途中でスポーツシューズを買って履き替えました。

早足でパッパと歩いていたラチンスキーがいきなり立ち止まり、私達に腕時計の針を指して「1時間後にここで集合」という事を伝えたと思ったら数秒後にはどっかへ飛んで行きました。ちょうどデパートの前でしたが、サシャとアナトリも「じゃあ自分達もここで買い物するから1時間後にここで」と言って消えて行きました。突如皆居なくなり私とJWはもうボーゼン。英語も出来ないし携帯電話も無いし、何かあったらどうしようと不安な私と「なんなんだあいつらは。いい加減にしろよ!」と呆れむかつくJW。彼は早朝から6時間位ドルビーと大変な肉体労働をし、ホテルに帰った途端待ち構えていたロシアン達をレンタカーで見知らぬ街中まで買い物に連れて行かされ、誕生日なのに本当に可哀相でした。それでも自分より私を気遣ってくれていました。彼の優しさに何のお返しも出来ず悲しくなりました。そして何度も「今日はJWの誕生日祝いをしたい」と言ってもロシアン達は買い物の事しか頭にありません。 うううう・・・・・そしてラチンスキーはピッタリ1時間後に戻り数分してサシャ達も集合。ホッ。。。 JWが車を停めた駐車場からは既に徒歩30分ほど離れた所におり、私とJWは駐車場への道のりがあやふやでしたがラチンスキーがドンドン先に行って巨大駐車場の車まで連れて行ってくれました。私なんかよくデパートの駐車場で自分の車が探せなかったりするのに、、、。「このひとあいんしゅたいんみたいかも。。。」なーんて感じたひとコマでした。
私はJWのサプライズパーティーを計画し、プレゼントをあげるタイミングを楽しみにしていたのに結局何も出来ずプレゼントもあげれませんでした。ロシアンめーーー!
とりあえずイベントしゃしんは下にリンク先はったのでそこから入って下さい。

ナゾ