バックリーとドルビーが来た!!!

バタバタとロシア行きの準備をしている内に出発の日があさってになってしまった!!!

ロシア行きの準備と言っても、10日近く仕事ができず、携帯電話はかけても受けても1分400円!なので殆ど使わないし、インターネットも繋がりがかなり悪いと聞く。その為に10日以上分の仕事を予め済ませておかねばならず、これが一番大変であった。

そうこうしている内にJWとドルビーがNY入りした。
JWが「スペースシップ」とニックネームを付けてくれた私のSUVの愛車を飛ばして空港に迎えに行く。 彼は迎えに来て欲しいと言っていたが私は用事があったので無理だと断った。 しかし今回は3人でロシアへ行くのである。こんなチャンスは一生に数度あるか無いかという大事な旅の始まりなので、無理して予定を変更して迎えに行った。 私が来ると思っていなかったJWは私を見て本当に嬉しそうな笑顔をくれた。。。。が、一時間後には二人は大いに機嫌が悪くなる(笑)。 40分JWより遅れて到着するドルビーが、いつまで経っても出てこない。既に到着していたドルビーも私達を探しているという。JWはドルビーが到着する航空会社のターミナルを間違えていたのだ。 私達はパーキングから車を出し、ドルビーのいるターミナルを探して空港近辺の高速道路をグルグルと迷い続けた。JFK空港は大きくターミナルは8つもある。 結局ドルビーを見つけるまで2時間ほど掛かってしまい3人ともそれだけでクタクタ。 途中で食事を取り、お宿を提供してくれたハイディのマンションに着いた時は夜中の1時過ぎたっだ。 ハイディの所は高級マンションなので色々と決りを説明して帰宅した時は既に夜中1時間過ぎ。就寝2時半。 ううう・・・・

今朝はケトルベルをかき集めセントラルパークでのOKCイベントへ。タクシーにケトルベルを7個積んで行ったら運転手に「車が重い」と言われた。ハハハ、、、スミマセン・・・ 私の残りのベルはジムにあるのでJWとドルビーに取りに行ってもらう。外でKBイベントする場合はケトルの運搬は本当に大変。 しかし今日は天気が又と無い快晴で気持ちよく、やはりセントラルパークで行ってよかった。それにしてもカラフルなKBには子供と犬が喜んで集まってくる。公園はピクニックや日光浴する人達でいっぱい。 私達は何回も「それは何だ?」と問いかけられた。又、私とJWとドルビーの着ていたOKCTシャツを何処で買えるのかとも聞かれた。 KBイベントは本当に楽しい。わざわざ飛行機に乗って遠方から参加してくれた人も居り嬉しかった。

夕方自宅に戻り、荷造りを仕上げる。もう明日から暫くホテル暮らしである。旅先で洗濯出来るか判らないのでトレーニングウエアだけでも5日分。 大型トランクが既にいっぱいで重い!


今回私達は、今年新しく誕生したKB組織の杮落としイベントに参加する為にロシアのセント・ピーターズバーグへ行く。 5日間の”エリート・トレーニングキャンプ” 更にケトルベルスポーツのコーチ資格コースを受けに行くのである。この新組織はセント・ピーターズバーグ政府が後押ししているもので、イベントの終了式典は市民ホールのような場所で行うなど、かなりフォーマルである。世界中からたった12〜3人しか参加しない。 この組織が誕生するちょっと前から情報だけはもらっており、組織の経営陣の顔ぶれを知った瞬間から私はJWに「どうしてもこの組織のイベントに参加したい!」と言い続けた。 JWは経営者に手紙を書いてくれ、「是非トレーニングキャンプにNazoと二人で参加したい」と自分達の自己紹介を添えて頼んでくれた。 最初の答えは「ノー(No)」。 「このイベントは男性オンリーで、女性は受け付けない」との返事。「そんな・・・・!!!!」ロシアでKB競技といえば、元々女性はスナッチ種目のみしかなかった。ジャークのあるバイアスロンやロングサイクル(LC)種目は男性のみの種目であった。 女性のバイアスロンやLCがロシアでも認められるようになったのは近年に入ってからである。

しかし理不尽に「だめ」と言われるとますます引っ込めない性格の私である。
私は自分の経歴やKB経験等細かく書いて手紙を送り何度か交渉したら認められてしまった!!!やっぱり何事も諦めちゃいけないんだ!
という訳で私達は今年2月からロシア行きが決まった。 そして今回の女性参加者は私だけ!! である。 ううう・・・・

このイベントのメイン講師は4人、アシスタントコーチが4人。その8人全てが欧米のどのチャンピオンやリーダー達も敵わない(唯一フェドレンコだけは彼等に匹敵する経歴を持っているが、やっぱり彼もロシア人だ!)〜とんでもないタイトルや賞歴の数を誇っている。
これだけの世界チャンピオン達が揃ったイベントは、この組織でも今後行うかどうか分からないとの事。 だからなおさら今回参加する意義があった。 このイベントには参加希望者がメールを送り、それを経営陣が認め、”招待”という形で受理されなくては参加が認められない。 マスター・オブスポーツタイトルも何も無い私が何故受理されたかは”謎”である。 しかし今となってはもうつべこべ言っていられない。 コーチ資格コースには筆記と実技両方の試験がある。 JWもドルビーも私も期待と不安でいっぱいである。 でも3人一緒というのは本当に心強い。そして他の数人の参加者にも私達が知っている人が数人いる。参加者の中に米国在住ロシア人のKBコーチも居る。

「当たって砕けろ!」 これしかない。 私達はNYからロンドンへ行き、そこで1泊してからロシア入り。帰りはフィンランド経由である。 プロテインパウダーや筋肉痛の薬を沢山用意して、、、、ロシアへ向かう私達である。

ナゾ