K-Bell ジャグリング

暫くバタついておりブログ更新が遅れてスミマセンでした。
バタついていたと言うのは今私のいるKBellスポーツ界がもう、活火山の噴火のように一気にヒートアップし、競技会やら各種イベントやら組織同士又は個人のリーダー同士の合同プロジェクトやらで大変な騒ぎになっているからです。私達はもうてんてこ舞いです。 まあ、ポジティブに考えればこれはK-Bellスポーツが凄い勢いで成長をしてるに他ならないので、良い事ではあるのですが。
  
さて今回は初めてK-Bellジャグリングについて書いてみようと思います。ロシアでは"パワージャグリング”と言う名で、K-Bell競技会等でも正式種目として登場したりします。そして、未だあまりしられてはいないのですが、普通のK-Bellスポーツ同様ランキングまであるらしいです。上のビデオはロシアでオクサナの指導のもと、初めてジャグリングに挑戦した時のものです。
私は春のロシアで初めてジャグリングというものを正式に習いました。オクサナ・ニキフォー。彼女はパワージャグリング競技の世界チャンピオンで、昨年IKSFAのジャグリング・コーチとして就任しました。可愛くて大変華奢なその容姿からは想像出来ないパワーで、KBellを天高く空中に振り上げサラリと受け取ります。そしてニコニコと話ながらベルを振り上げても絶対に落っことさないのです。参加者の殆どがジャグリングを正式に習うのは初めてで、ベルを落しまくりと言う人続出でした。しかし、習ってみると、これが大変に面白いのです! はっきり言って私はかなり好きになりました。しかしこれは、、、、例えばミリタリープレスを40kgやビースト(48kg)で何レップスもプレスするのが得意な人でも、24kgスナッチやジャークを何十分も挙げるのは苦手という、向き不向きと好みがあるように、ジャグリングも肉体的、嗜好的な向き不向きがかなりあります。

6月にはオクサナがNYにやってきて、NYでジャグリングワークショップを行ったので私は勿論それにも参加しました。一日中ジャグリングをするというのはおっそろしく大変で、最後は皆バタバタと倒れ込む位でした。私はたまたま自分の前にあったベルを気に入ってそれで練習し、何度も落しまくっていました。そしたら、ロシア語しか出来ないオクサナの通訳をしていたIKSFA会長アレックスから「オクサナは優しいから何にも言わないけどそれは彼女がロシアから抱えてきた、十数万円もする彼女の特注ベルなんだからガンガン落とさないでくれよ〜・泣!」と怒られました。驚いてこっちが泣きそうになりながらオクサナに謝りました、壊さなくて良かったよ〜〜泣笑!下のビデオはオクサナのパフォーマンス。まさにこのビデオで彼女が振っているベルを私はバンバン落としていたのです! ゴメンナサイ!!!!!!

ジャグリングに必要な事は・・・
1:肉体的な柔軟性
2:瞬発力と機敏性
3:集中力
4:コアストレングス
5:笑顔と(高く上げてもしっかり受け止める)勇気とそしてパフォーマンス用コスチューム
5番は競技やパフォーマンスや宴会芸以外ではまあ、必要ないですが、それ以外の全てを必要とします。野球選手とかにも向いているトレーニングかもしれませんね。

更に、この練習を始める前に最も重要なのは、常識ですがベルを落としたりベルがふっ飛んで行っても問題ない環境下で行う事です。NYワークショップはクロスフィットが会場でしたが、床が強化ゴム製でかなり堅く、競技用のベルの8kgや12kgのいくつかは、何度もガンガン落とされているうちに割れてしまいました。鋼鉄製の競技用ベルの8kgや12kgの中は空洞なので高重量のベルより衝撃に弱いのです。 日本の都会に住んでいる方には練習場所を探すのが大変かもしれません。また、ベルを投げ上げた時に目に太陽光線や電球の明かりが入らない位置で行います。目線は常にベルをしっかり見る事が落とさないポイントの一つだからです。 そして、靴は裸足か裸足に近い柔らかな靴を履きます。

ジャグリングの動きは、1:上に投げる 2:横に振る 3:前方に上げる 4:足の間をくぐらせたり背中からベルをパスする 5:ボトムアップ 6:ポーズ  ・・・これらのコンビネーションです。また、パートナーと2人で互いに投げあい受け止めあったり、グループで輪になり対角線上に投げあったり、横に数人並んでベルを横に投げあったりします。ジャグリングの合間にスナッチを入れたりする事もあります。ルドネフコーチの得意技は目隠しジャグリングでした。良い子の皆さんは真似しないように・笑 又、初めて練習されるなら女性なら8kg以下、男性でも16kg以下で行う事をお勧めします。 ちなみに握力王の知り合いジョン・ブルックフィールドが60kgベルをジャグリングしてるビデオは結構有名で、あと次の写真は80kgベルを片手で上げてるギネスブックにも載ってる"ロシアのライオン"こと、ドミトリー・カラージはこの80kgベルでジャグリングしてます。

又、実はパワージャグリングには、ジャグリング用のベルと言うものがあります。競技では女性は8kgベル、男性は16kgベルで行うようです。そして女性用の8kgベルは、普通の競技用ベルより小さく取っ手も細めに出来ています。女性の手は男性より小さいからでしょうか。確かに私には大変使いやすかったです。

今回はここまでですが、次回ジャグリングの事を書くときはもう少し実際にどう行うか書いてみたいと思います。

あ、今発売中のアイアンマン誌では、K-Bellスポーツ入門の記事を寄稿していますので、興味のある方は是非ご一読下さい。

ナゾ