ロシア・ケトルベル旅行記ー3

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ロシア旅行記ー3

しょっぱなから盛り沢山のロシアの旅は、私達参加者全員にとって想像と期待以上の有意義なものであった。
私達のホテルの部屋はエレベーターの無い5階だったが、参加者の殆どがこの階におり、皆気の合う仲間となったので部屋に一人で居たがる人は殆ど居ず常に一緒だった。まるで高校の修学旅行のノリで、楽しく笑いも絶えなかった。

このホテルには無料の朝食バイキングがサービスで付いていた。これが種類も沢山あってすっごく美味しい。
私達はコース前日の朝食で「こんな美味しい朝ごはんをこれから毎日食べ放題なんてラッキーだな〜!!」と喜んでいたが、過去ブログに書いたとおり、コースの開始時間が1時間早められ、私達はホテルの朝食時間が始まる時間と同じ7時に出発なので、5日間のコース中、朝食はホテルが早朝に、、、明らかに「面倒なのでどうでも良いわ」的に用意してくれたサンドイッチ(食パンにバターも何もなくハムとスライスチーズが1枚ずつ挟んであるだけ)〜と日によってりんご(丸ごと)やオレンジ、ヨーグルト1ケ、それにジュースパック1個だけ。この食パン2枚でハムとチーズを挟んだ”サンドイッチ”は5日間ずーっと同じだった。それを、時間がないから移動のバスの中で食べた。 ”運動盛り”のBOYSたち、、、特にJWなどには到底足りない量である。 昼食は1時頃だったが、皆昼食前はお腹がすいて皆力が出なかった。誰もがあの朝食バイキングを恨めしく思っていた。(が、誰一人として実際文句は言わなかったが)。そして夜は観光から帰るともうぐったりで外食する気がないのと、その日に教わった講義や技術の内容を復習するので精一杯で夕食どころではなかった。
私達は持参したプロテインバーなどを私達の部屋に持ち寄り、皆で”貴重なサバイバルフード”の感覚で仲良く分け合って食べたりした。

朝は毎日4時間ほどの講義である。初日にもらったマニュアル本を元にケトルベル・スポーツを”科学”して行く。
このマニュアル本は、若しかしたら”GSバイブル”となるだろうと皆思った。 私は7月のOKCイベントに参加された方には是非お見せしようと思う。 英語が分からなくても、見ればこの本の凄さは40%位理解してもらえると思う。 私はこのブログではこのコースの詳しい内容や大事なポイントはあまり書かない。アイアンマン誌で来月発売号から数号連載で私のロシア遠征の記事を寄稿しているので、大事な事はそちらに書きたいと思っている。そして、このマニュアルと、私達が学んだ5日間の中身を詳しく知りたがっている人が凄く沢山居るからである。 私の所にも、仲間の所にもGSリフターだけでなく、GSをメインにしていない超メジャーKBそしきの幾つかのリーダーからさえも、私達がロシアで何を習ってきたか教えて欲しいと声を掛けられた。勿論喜んで教えますので私達のワークショップに参加して下さい、と答えるまでである(笑)。

IKSFA というこの組織は半年前に設立され、実際にウェブサイトが立ち上がったのが2月。誰もこの組織の名前は知らなかったが、しかしこの組織の社長のセルゲイ・ラチンスキーやマスター・コーチのセルゲイ・ミシンを知らないKB業界のリーダーはいない筈である。
KBスポーツ競技者ではないがマイクマーラーはこの2人のアスリートを尊敬し、RKCのパヴェルは敬意を表しミシンの経歴を詳しく記している。そして講義でも実技でも、ラチンスキーやミシン(他全員)は惜しげもなく自分達の技術や知識を披露し、講義をし、私達の知りたい事に全て答えてくれた。 だいぶ前に、確かハンガリーデンマークRKCインストラクターコースを受講したドルビーは私に「RKCを受けた時は自分はKBの世界ではまだまだ未熟で、RKCコースでKBは凄いと思ったが、時が経ち自分がKBを指導する、或いは競技者というKBのプロとしてここに居てこの偉大なリフター達の凄さを”何故凄いか”を理解できるまで成長できていて本当に良かった! 」と囁いた。 写真はGS雑誌の表紙になったミシン。私へのサイン付き!
そしてスポーツ博物館に飾られた自分のポスターの前でニコつくラチンスキー。(ポスター、なんか、オスカー・デラ・ホーヤみたい?)
実際帰国するや否や、私達OKCの3人の元には次々と”うちのジムでOKCワークショップをやって欲しい””共同でワークショップやツアーを行おう”という誘いが舞い込んできた。 帰国してからの数週間の間に既に7〜8件の依頼が国内外から来た。 ”ロシア効果”だと思う。

私達OKCの3人はこの旅を機に、ケトルベルに対する考え方が大きく変わった。 一般の人はケトルベルを〜強い体を作る、健康促進、シェイプアップ、他に自分が行っているスポーツの為の補助トレーニング道具〜などの目的で扱っている。 勿論普通の人はこれで良いのである。 しかし私達は今回はっきりと”ケトルベルの為に、、、言い換えればケトルベルスポーツの為に体を作って行く”という意識に目覚めた。 ラチンスキーは24kgベルで1時間720レップスをジャークし、ギネスブックに記録されている。これに影響を受け、ドルビーはこの10月、自分の誕生日を記念して、「ノンストップ1時間KBリフティング大会」を行う事にした。 ドルビーは既に練習を始め、タイムセットを毎週2分ずつ長くし、今日はJWの家で45分間ジャークに挑戦している。 偶然同じ時間私は23分のロングサイクルのタイムセットを行った。本当は24分間したかったのだが、左12分、そこで持ち替えて右で11分目の所で手のマメがつぶれ、血が滲み出しまわりに居た人を怖がらせたのでそこで中止した。このタイムセットの前に10分間のスナッチのタイムセットを行ったので、手の平の皮が既に少し疲れていたからだと思う。 しかし23分は新記録だったので嬉しくてその場でドルビーとJWに電話したらちょうどドルビーが45分ジャークを始める所であった。その後彼等から電話があったが私はボクシング中継を観ていて電話に出れず、、、、。45分完走できたかな、、、? 私も10月までに1時間リフティングが出来る体にしなければならない。 ちなみにドルビーが今JWの家に来ているのは、訪日イベントのコース内容を、ロシアで得た事を元に新しく作り直す為である。明日とあさっては私も3人と電話会議で参加。

日本も日一日と近まってきた。 私達はロシアへ行く為に強化トレーニングをしてきたが、日本では私達の訪日に向けてトレーニングをしている方々がいると聞いて本当に嬉しかった。 一緒にベルを振るのが待ち遠しい!!! 皆様のご期待に答えられるよう頑張らねば!

最後に、破天荒なラチンスキーの1996年の世界大会のビデオを観て頂きたい。ロングサイクル競技で”マスター・オブスポーツ・ワールドクラス”M S W C タイトルに輝いた時のもの。 10分最後の限界まで驚異的な精神力で行き、10分のベルと共に打ち果てた、彼らしいクレイジーな映像である。 以前も彼の別競技での”完走直後気絶”動画をこのブログで紹介しているが、今日のは”雄たけび”付だ !!(笑)。 こちらをクリック


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