感無量!

私は今成田空港のラウンジでこれを書いている。夕方LA経由でサンフランに帰るJWを先に送り出し、私のNY行きの飛行機はその3時間半後である。JWが飛行機に搭乗するのを見届けて初めて今回の出張の(彼に対する)責任を全て果たしたとドォ〜〜〜〜ッと一気に疲れが、、、。

さて、ちょっと大袈裟な響きではあるが、"感無量"。この言葉が私とJWの防府ワークショップの感想。
昨年の防府OKCイベントの主要メンバー(参加者)は全員カムバック、米国海軍基地のマリーンのお姉さん方そして数名の"新人さんこんにちわ”。
今回のワークショップで最も驚いたのは、今回2回目の参加者の方々が、パワーも技術もフォームも前回とは別人の如く向上していた事である。 今回のワークショップに向けて数日或いは数週間前から慌ててトレーニングしてきたのではなく、この7ヶ月間コツコツと練習を積み重ねてきた結果がはっきりと全員に現れていた。しかもその技術は私達が前回指導した通りのものをちゃんとキープしていて下さっていた。インストラクターとしてこれほど嬉しい事は無い。
ケトルベルは、練習を日常的に行っている人とそうでない人、初心者と上級者の違いはクリーンの動作一つだけでも顕著に現れる。そしてDVDやYou Tubeやマニュアル本のみで練習してきた人と実際ワークショップやセミナーに参加してケトル技術を習った人とでは、息継ぎや踵の上げ下げなど細かな所に違いが出てくる。 そしてこの細かな違いがレップ数や持久力の差に繋がり、もっと大事な所では安全性に繋がる。


今回の”カムバック参加者”の数名は格闘家や柔術家の方々で、ワークショップ当日も皆何処かしら怪我をしていた。 しかし、これらの怪我はケトルベルトレーニングによってできたものではなかったというのも嬉しかった。
今回初めて参加された初心者の方々も、動きに癖がなく素直に自然に技術を受け入られていた。

ワークショップは本当に楽しかった。マリーンのお姉さん方も皆と溶け込もうと頑張っていた。食事会も楽しかった。今回は一人ひとりと話し、一人ひとりのフォームや特徴を見て、個別個別に全員ときっちりコミュニケーションを取ったつもり。 ケトルの種類も多く、50kg以上のベルや、アームレスリングの台やサンドバッグ、ボクシングミット、釘曲げ用の釘やタイヤやバトリングロープなど小物も沢山!!

皆さん何時間も掛けて遠方から集まり、私達と同じ宿を2日間取ってケトルベルを学びに来て下さったのである。 皆さんそれだけ熱心で、情熱的であった。そしてマリーンのお姉さん方も含め、皆さんで力を合わせて協力して下さった。 海外から行く場合、私達は現地サイドの協力無しにはイベントが行えない。 防府市のイベントでは、前回もそうであったが、今回もお願いした事以上のものが用意してあり、想像以上の素晴らしいイベントで、予想だにしていなかった感激の出来事を沢山用意していて下さっていた。
打ち明けると、私もJWも思わず(嬉しくて)泣きそうになった事が2回あった。 特にJWは今回、お金では買えない大切なものを得た。
イベント参加者なら何の事を指しているのかお分かりと思う。
ワークショップの後ホテルの部屋から大きな虹も見る事ができた!


今回は全てにおいて感激する事ばかりの旅となった。私はほんのひと時、実家の家族と過ごす時間があったが、世界を廻って人とコミュニケーションを取る事が仕事の一部だった父は、私がいつの間にか父と似たような事を行っていると知り喜んでいた。母は相変わらず「Nazoちゃんが重量挙げをやっているのが未だに想像つかないわー」と不思議がっていた。
東京では数時間暇があったので、JWを浅草に連れて行った。彼は"花やしき"に行きたがったがちょうど休園日で残念。 でも大相撲の決め技の一覧がプリントされたTシャツを買って満足。


数日の間に本当に色々あったが、とにかく今迄で最も満足行く素晴らしい出張となった。 ただ、個人的にちょっと不満を言えば、JWが毎日昼も夜もラーメンばかり食べたがるので、普段ラーメン好きの私も流石に最後はうんざり。。。。。
JWは最後の方ではスープやだしやチャーシューや半熟卵等、かなり詳しくなっていた。 東京駅のラーメン横丁のような所で食べた、その名も”マーラー・ラーメン”(を気に入り、翌日私が小用で一人で出かけた時もこっそり”マーラー・ラーメン"を食べに行っていた。 このメニューの写真は「マイク・マーラーに見せるため」に撮ったもの(笑)。


次回のブログでは、JWのカラオケとか旅の面白写真でもアップしようかな。。。。
さて、帰国したら私は早速トレーニング開始である。

ナゾ